「嵐にしやがれ」好評の背景 中高年男性も引き付ける 嵐に頼らない“企画力”

[ 2016年4月9日 15:15 ]

 毎週土曜午後10時から放送中の「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)が好評だ 大人気アイドルグループの冠番組だけに多くのファンが好んで視聴し、その時点で大きなアドバンテージがありそうだが、視聴者の反応から読み取れるのは、嵐ファン以外の視聴者にも大いに楽しめる“企画力”が奏功している。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)によると、16年1月期プライム帯バラエティの満足度トップは「生き物にサンキュー!」(TBS系)の3・85(5段階評価、故満足度基準は3・7以上)で、2位が「嵐にしやがれ」で3・83。これは視聴率が好調の「ザ!鉄腕DASH!!」(3・71)や、「世界の果てまでイッテQ!」(3・76、いずれも日本テレビ系)を上回る高数値だ。

 今年に入って最も高い満足度4・12を記録した3月12日は、櫻井翔がメインの人気企画「ニッポン再発見!櫻井翔のお忍び旅行」を放送。ゲストに岡田准一を迎え、いかに観光客にばれずに雪山を登れるかに挑戦した。視聴者の回答からは「雪山体験は笑えました」(56歳男性)、「岡田君のストイックさに引きつつも、面白かった。」(47歳男性)、「最近の企画は面白くて良い」(49歳男性)など、嵐のファン層とは異なる中高年の男性陣からも好評の声が多く、ファンでなくても楽しめる番組作りに成功していることがわかる。

 番組開始当初はトーク番組のスタイルだったが、13年9月に装いを新たに企画重視のスタイルへと変化。さらに昨年の4月からはメンバーそれぞれがコーナーを持ち、より個性が光る企画力満載の番組へとリニューアルした。番組満足度も13年9月から15年12月までの平均3・73から上昇、今年に入ってますます好調をキープしている。

 今やバラエティ番組では敵なしの日本テレビ。この「嵐にしやがれ」からもわかるように、どの番組にも工夫を凝らした高い企画力が高視聴率維持の下地になっていることは間違いなさそうだ。

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2016年4月9日のニュース