「とと姉ちゃん」丁寧な言葉遣いが好印象「懐かしい」「とても新鮮」

[ 2016年4月9日 20:12 ]

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロインを務める高畑充希

 今世紀最高の視聴率を記録した「あさが来た」の感動冷めやらぬうちにスタートしたNHKの連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」。初回視聴率は22・6%と好スタートを切った。

 データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)の番組満足度調査によると、「とと姉ちゃん」の初回満足度は3・33、「あさが来た」全155話の平均満足度が3・98(5段階評価)と高数値だっただけに、初回はやや低調なスタートとなった。

 大人気シリーズの後で、しかも1話15分という短い時間で描かれる朝ドラ。いきなりスタートダッシュを切るのは難しい。データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)の番組満足度調査によると、「とと姉ちゃん」の初回満足度は3・33、「あさが来た」の初回は3・53だった。大ヒットを記録した「あまちゃん」後の「ごちそうさん」も3・12といずれも高い満足度は得られなかった。

 大切なのは今後も視聴したいと思える印象をいかに残せるかということだ。同調査に寄せられた視聴者の回答をみていくと、視聴者が好印象を抱いたのは“丁寧な言葉遣い”。「親子なのに敬語で話す様が今の時代には考えられない」(50歳女性)、「丁寧な言葉遣いの親子関係に、なくなった父の言葉遣いを思いだし懐かしかった」(58歳女性)、「私にはない感覚。とても不思議だけど新鮮」(27歳女性)など、昭和初期の家族の様子を描写した1週目は、厳格な父親が子供たち全員を一人の人間として接し、丁寧な言葉で話す姿が、その時代を知る人には懐かしく、平成の若い視聴者にも新鮮に感じたようだ。

 丁寧な言葉遣いと合わせて、物語の進行もじっくり丁寧に描かれている印象を受けた初週。「あさが来た」とは違った、優しいドラマに仕上がりそうだ。

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2016年4月9日のニュース