竹内結子の茶々は「小悪魔的」一途さも あの名言「嫌いにならないで」

[ 2016年4月9日 10:00 ]

「真田丸」で茶々役を務める竹内結子(C)NHK

 女優の竹内結子(36)が、NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で豊臣秀吉最愛の側室・茶々(淀)役を務める。これまで数多くの作品で演じられてきた茶々をどう演じるか。自身の解釈や思いを語った。

 茶々を演じた女優は、大河ドラマだけでも「太閤記」(1965年)の三田佳子(74)、「徳川家康」(83年)の故夏目雅子さん(享年27)、「秀吉」(96年)の松たか子(38)、「江~姫たちの戦国~」(2011年)の宮沢りえ(43)ら枚挙にいとまがない。

 それぞれの女優なりの茶々像があるが、竹内は「三谷さんが書かれる茶々像でお芝居をやっていくと、真田丸なりの茶々で竹内結子になるのかなと思います」と自然体を強調する。

 ここまで演じてきて感じる茶々の魅力は「次から次へといろんな人が好きになってくれるところ。いいなと思います」。主演の堺雅人(42)演じる真田信繁もその1人だ。一方で、その魅力は裏を返せば危ないとも解釈している。「一見火遊びのような、それか秀吉さんに対するゆがんだあてつけのような。でも、そこには他意がないんでしょって思うと悩んでしまうので。非常に小悪魔的というか」。

 脚本を担当する三谷幸喜氏(54)は、役者の個性をイメージしてセリフを作る“あて書き”をすることで知られ、竹内も「台本を読んでいると(役者の)声が聞こえてくるみたいな感じがあって。ああ、そういうイメージあるかもねってぐいぐい読んでいける」と同意する。ただ自身が演じる茶々については「『私こんな小悪魔じゃないのに』ってちょっとニヤニヤしながら読んじゃう」という。

 茶々は歴史上に残る悪女と評されることもあるが、そうとも言い切れないのではないかと解釈している。「浅井(茶々は戦国大名・浅井長政の娘)の血が最終的に残ればいいのかと、それだけじゃない気はしますね。かといって、すごく野心家だったとは思わなくて。必然的にそうなってしまった人というようなイメージです」「茶々さんが何かをやったというイメージですけど、彼女も何かに巻き込まれたのかなと思いますね」。

 魔性の女は女性に敵を作りやすいキャラクターとも言えるかもしれない。そのことを指摘されると「私のことは嫌いでも茶々のことは嫌いにならないでください!」と前田敦子(24)がAKB48卒業時に放ったセリフを真似して笑いを誘いながら「敵を作りやすい女性と思われればそうかもしれないですけど。茶々なりの一途さも出てくると思うので、良かったら共感してもらいたいです」と呼び掛けた。

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2016年4月9日のニュース