【デートSP】さえ渡る古沢脚本 爆笑→ホロリ 杏&長谷川コンビ盤石

[ 2015年9月28日 11:00 ]

「デート~恋とはどんなものかしら~2015夏 秘湯」の1場面(左から長谷川博己、杏)

 今年1月クールに放送されたフジテレビ“月9”ドラマ「デート」がスペシャルとして復活する。「デート~恋とはどんなものかしら~2015夏 秘湯」は28日午後9時からオンエアされる。

 ドラマ「リーガルハイ」「相棒」、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」「探偵はBARにいる」、舞台「キサラギ」「趣味の部屋」などメディアを問わぬヒットメーカー、脚本家の古沢良太氏が恋愛ドラマに初挑戦。東大大学院数理科学研究科卒で超合理主義者のリケジョ・藪下依子(杏)と「高等遊民」を自称する芸術・教養オタクのニート・谷口巧(長谷川博己)、恋愛不適合者の“イタい2人”が結婚を目指してデートを重ねる姿をコミカルに描き、数々の名作恋愛ドラマを生み出した“月9”が恋愛を否定するところからスタートするという奇抜な設定が話題を呼んだ。

 スペシャルは、連続ドラマの後日譚。9月19日、横浜・山下公園。依子(杏)の前に現れたのは巧(長谷川)ではなく、鷲尾(中島裕翔)だった。同じ頃、巧がいたのは温泉街。“謎の和服美女”(芦名星)と仲むつまじくソフトクリームを食べる。ん?相手が違う…。と、時は「温泉旅行まであと46日」にさかのぼる。連ドラ時と同じく、アッという間に引き込まれる。依子と巧は35回目のデートをし、結婚契約書を完成。半同棲を始める。しかし、そう簡単に事は運ばず…。

 古沢氏の筆が乗りに乗っている。半同棲のドタバタで笑いを誘った後、伏線を見事に回収して謎解き。終盤は珍しく感情的になった依子と巧が宝石のような美しいセリフ。心温まる。
 
 連ドラでキャラクターを確立したとあり、杏と長谷川の演技、コンビネーションは抜群。杏のアヒル口は健在。半同棲へのイラつきぶりを長谷川が体現した。

 杏は「“お祭り”のような“ファン感謝祭”のような感じの内容。これでまた、みんなと時間を共有できると思うと楽しみ」。長谷川は「連ドラの時は冬でしたが、今回は夏のデート。そこも楽しんでいただければ」と話している。

 依子と巧が不器用ながら本物の恋に向かい、成長する姿が微笑ましい。第3弾制作も期待される。

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