ASKA愛人 栩内被告に有罪判決、懲役2年 納得できず首振る

[ 2015年1月14日 05:30 ]

栩内香澄美被告=昨年5月撮影

 覚せい剤取締法違反などの罪で有罪が確定した歌手ASKA(56)の愛人で、同法違反(使用)罪に問われた栩内香澄美(とちない・かすみ)被告(37)に対し、東京地裁は13日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。弁護側は尿と毛髪の鑑定結果に異を唱え、科学捜査研究所(科捜研)と全面的に争ってきたが、鈴木巧裁判長は被告側の主張をことごとく退けた。

 栩内被告は紺色のスーツ姿で、一礼して入廷。まばたきが多く、緊張した面持ちで、直立不動のまま判決を聞き入った。

 毛髪の第2次鑑定が陰性だったことから、1次鑑定の鑑定結果が間違っているとの弁護側の主張に対し、鈴木裁判長は「2つの鑑定結果が異なっている点をもって、1次鑑定の結果が正しくないとはいえない」と指摘。栩内被告は納得できない様子で首を横に振り、下を向いた。

 判決理由の陳述は約30分に及んだ。裁判長から「長くなるから体調が悪くなったら言ってほしい」と気遣われ、椅子に座るよう促されると腰を下ろした。「被告人の体内には複数回にわたって覚せい剤が摂取させたことが認められる」と告げられると、生気が抜けたような表情になり、鈴木裁判長が「大丈夫ですか?」と心配する一幕も。「覚せい剤との関係を断ち切れることを期待する」として執行猶予が付いた理由を告げられると一礼したが、表情は険しかった。

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