西武福袋で珍企画 百貨店初“ヒーロー”が会いに来る!

[ 2014年11月11日 08:00 ]

西武池袋本店でお披露目された百貨店初のヒーロー「イケセイアウル」

 西武池袋本店(東京都豊島区)が10日、2015年福袋の内覧会を開き、目玉の“会いに来てくれるヒーロー”をお披露目した。百貨店が手掛ける初のヒーロー。自宅などに誕生日プレゼントを届けてくれる。また、「LED」「アナと雪の女王」など今年の世相を反映した福袋も用意している。

 ヒーローの名前は「イケセイアウル」。店名の池(イケ)西(セイ)に続けて、池袋のシンボル「いけふくろう」にあやかり「アウル」(英語でフクロウの意味)を付けた。フクロウの化身で、福を呼ぶヒーローだ。

 これにちなんだ「イケセイアウルお誕生日を楽しもう福袋」は、子供たちの誕生日会に飛び入り参加する商品。福袋が発売される来年元日から3日間、玩具売り場に応募用紙を置く。商品購入の有無にかかわらず、来店者から募集して抽選で3人を選ぶ。当選者には玩具売り場で欲しいオモチャを購入してもらい、イケセイアウルが届ける。

 西武は6月中旬から子供服フロアで候補4体のデザインの人気投票を実施。1541人のうち890人が選んだフクロウのヒーローに決まった。

 誕生の背景には、かつて百貨店やデパートの屋上でおなじみだったヒーローショーの減少がある。西武池袋本店では「少なくとも10年以上は開催していない」(広報担当者)という。

 発起人の一人で、こども部玩具係の森淳一さん(46)は「子供の時しか体験できない興奮がヒーローの世界にはある。気軽に会える環境を自分たちの手でつくりたかった」と説明。全国区の戦隊ヒーローなどには人気で及ばない分、「10人、20人と少しずつファンを増やしていけたら」と草の根活動に取り組んでいきたい構え。今月24日に初の握手会を開催。その後は玩具売り場を拠点に置き、新作オモチャの紹介やケン玉など日本の伝統的な遊びを教えたりしていく。

 ≪2015万円LED福袋も≫2015年の干支(えと)は未(ひつじ)のため、「未来」をテーマにした福袋を各社用意している。西武もその一社で、「笑える明るい未来」として世相を反映した福袋を販売。「青色LED」をもじった「LED(ラージエメラルドとダイヤモンド)福袋」(限定1個、2015万円)、「アナ雪」の歌詞をもじってレジで使いやすいバッグ類を入れた「レジゴー レジゴー福袋」(5001円)など。日本エレキテル連合のギャグ「ダメよ~、ダメダメ」と羊の鳴き声を掛け合わせた「貯(た)め~よ 貯め貯メ~福袋」(1万1円)という長財布などの詰め合わせもある。価格は税込み。

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