りえ 母死去も気丈に舞台…背筋をピンと伸ばし会釈

[ 2014年9月26日 05:30 ]

出演する舞台を終え報道陣の前に姿を現す宮沢りえ

 女優宮沢りえ(41)の母親で、所属事務所代表の宮沢光子さん(享年65)が肝腫瘍のため死去したことが公表されてから一夜明けた25日、りえは舞台作品に出演し、仕事を再開した。東京・渋谷で上演中の「火のようにさみしい姉がいて」で、悲しみを乗り越え、気丈に役を演じた。報道陣への対応はなかったが、堂々とした振る舞いで観客から大きな拍手を浴びた。

 プライベートでの悲しみを、みじんも感じさせない演技だった。仕事や人生に行き詰まった夫婦を段田安則(57)と演じ、夫の姉だと言い張る大竹しのぶ(57)らと共演。早口のセリフの掛け合いや、段田との激しいつかみ合いなど、熱のこもった立ち回りで物語の世界に観客を引き込んだ。

 カーテンコールで満員の観客から大きな拍手を受けると、何度も深く頭を下げた。

 会場のシアターコクーンには開演2時間20分前の午前11時40分頃に到着。車を降りた際、報道陣に向けてほほ笑みながら小さく会釈した。

 光子さんを亡くして2日。休演日だった前日24日には葬儀が営まれており、悲しみやショックは尽きないはずだが、背筋をピンと伸ばして会場入り。終演から約1時間半後の午後5時45分、劇場を後にする際も同様に会釈し、笑みを浮かべた。

 24日夜にはマスコミに宛てた文書で、光子さんとの別れについて「最期に、生きるということの美しさと、すさまじさと、その価値を教えてもらいました。そういった全ての宝物を胸に、私は、役者として、母として、女として、惜しみなく生きようと思います」とコメントしている。その言葉どおり、女優として惜しみない演技を25日の舞台で見せつけたかったようだ。

 10月からは、バラエティーのレギュラー初挑戦となるフジテレビ「ヨルタモリ」(日曜後11・15)がスタート。3月に終了した「笑っていいとも!」以来、タモリ(69)が同局で持つ初レギュラーとして話題になっている番組でもある。“一卵性母娘”とまで言われた光子さんの死を乗り越え、バラエティーでも新境地を見せてくれるのか注目だ。

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2014年9月26日のニュース