岸田健作「前を向いて生きる」亡き“戦友”桜塚やっくんに誓う

[ 2013年11月5日 08:32 ]

岸田健作(中央)率いる「RoViN」

 元いいとも青年隊で、ビジュアル系ロックバンド「RoViN」率いる岸田健作(34)が、桜塚やっくん(享年37=本名・斎藤恭央)さんの死から1カ月過ぎた5日、あらためて決意を語った。

 「あれから、もう1カ月…とても早く感じます。姉御の訃報で僕も含め、いろいろな方々が『生きる』ということを再度考えさせられたのではないかと思います。忘れることは今後絶対にないでしょう。でも、だからこそ精一杯生きたいと思ってます。姉御の葬儀に美女♂menZのメンバーから呼んでいただき、僕は最後に綺麗な姉御の顔を見て別れを告げる事ができました。そうする事が出来た人間はしっかり『前を向いて生きる』というのを示していかなければいけないと思いました」。

 「姉御」と慕っていた桜塚さんの突然の死。悲しみが癒えることはない。お互いのバンドでのイベント共演をきっかけに出会い、絆を深めてきた2人。RoViNと美女♂menZの共同イベントで一夜限定の「ロヴィメンZ」としてコラボ作品「MAGICAL DANCE」をファンに披露したこともある。同じようにバンド活動に活路を見出し、同じゴールを目指した“戦友”の無念さを思えば、立ち止まっている訳にはいかない。

 「生きているからこそ歩けるのだから。生きているからこそ、まだ何だって出来る。どうにだって変えられる。元に戻す事は出来ない事もあるけど、消えないようにする事は出来る。消さない」。先月30日のブログにも、そう決意を記した。

 今年は岸田自身もアクシデントの連続だった。2月に首に激痛を訴えて救急搬送。「重度の頸部捻挫」と診断されて数日間の安静を強いられた。また、9月13日には「RoViN」のライブ後に極度の疲労と脱水症状が原因で倒れ、一時意識不明の状態に。幸い病院で治療を受けて意識は回復したが、真剣に“お祓い”することを考えたほど。その後、桜塚さんの死に接し、「生きているからこそ」の思いを強くした。

 先月25日にはRoViNとパフォーマンスユニット「aa7」とコラボした新曲「SCANDAL」をリリース。岸田の35歳の誕生日となる今月8日にはRoViNの初アルバム「Samsara」を発売する。「Samsara」は輪廻転生(りんねてんしょう)の意。「結成から1年強やってきて初めて出すアルバムだけど、その経験を元に、また初心に返って歩き出したいという思いからつけた」と岸田。前日の7日には発売記念のワンマンライブを東京・渋谷のライブハウス「O―WEST」で開催する。ライブには「美女♂menZ」のメンバーもゲスト出演する。本来なら桜塚さんも立つはずだったステージは、桜塚さん追悼の、そして岸田自身にとって再出発の第一歩となる。

 桜塚さんの代役として舞台「新撰組伝~新章・150年後 最後の武士~」(12月4~8日、築地本願寺ブディストホール)への出演も決まり、ライブの準備と舞台稽古が重なって超多忙な毎日を送っている岸田。「僕自身本当に考え深い日々を送ってます。だけど答えは1つで、精一杯生きて、精一杯生きたステージを作り上げること」と誓った。

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2013年11月5日のニュース