「EXILE」ATSUSHIがエッセー 歌道の始まりは恋心

[ 2013年4月30日 18:10 ]

「失恋の経験があったからこそ、自然に生まれた歌詞がある」と話すATSUSHI

 人気グループ「EXILE」のボーカリスト、ATSUSHIが初エッセー「天音。」を出版し、東京都内でインタビューに応じた。「サングラスの奥にある自分をもっと知っていただけたらうれしい」と語った。

 テレビのオーディション番組で味わった挫折などを率直につづった本書では自身の丸刈り、サングラスのスタイルについて「髪型だの視線だの、そんな細かいことを気にしながら歌いたくなかった(略)歌うことに自分のすべてを賭ける。その覚悟」と強調した。

 「ここ数年、武道の言葉に関心がある」と話すATSUSHIは「『道』という字は首を懸けること。僕で言えば“歌道”を死ぬまでちゃんと追求していくということです」とかみしめるように語る。

 「自分の歌や歌声は天から頂いたもの」という今を時めく国民的歌手は、自らを「楽器のよう」と例える。「エゴやテクニックに走るのでなく、聴いている人のために純粋な思いで自分を鳴らしていたい」

 最近はソロ活動も行い、昔ながらの日本の童謡や歌謡曲にも目を向けている。「歌をより崇高なものにしていきたい。日本の文化を伝えていきたい」と思いは熱い。

 二十歳まで「普通の男の子だった」と懐かしむATSUSHIの歌道の始まりは、好きな女の子に振り向いてもらいたいという恋心だったという。結局、その恋は成就しなかった。「気持ちすら受け取ってもらうことができなかったんですよね、ははは」

 「天音。」は幻冬舎刊・1500円。

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2013年4月30日のニュース