島耕作“演じる”唐沢寿明「若い人は日本から外に出て」

[ 2013年4月30日 06:33 ]

<島耕作のアジア立志伝 完成披露試写会>唐沢寿明(右)と原作者の弘兼憲史

 アジア経済の最前線をリポートするNHK「島耕作のアジア立志伝」が5月1日(総合後10・00~11・14)から本格スタートする。

 アニメとドキュメンタリーを融合させた手法を取り、ナビゲーターとして登場するのはあの「島耕作」。“日本を代表するサラリーマン”の目を通して、成長著しいアジア経済から低迷を続ける日本経済再生の糸口を探る。連載30週年にして初の本格アニメ化。原作者の弘兼憲史さんが作画を務め、声優には俳優の唐沢寿明(49)が起用された。

 第1話スペシャルでは中国とのパイプを強みにタイ有数の財閥を築き上げた華僑のタニン・チャラワノン氏を取り上げる。中国投資の第一人者としても知られるタニン氏は、89年に起こった天安門事件で各国の企業が撤退する中でも投資を拡大。今に至る開放路線の先陣を進んできた。決断した背景には当時の最高指導者・トウ小平氏と密室での会談があったことが明かされる。

 弘兼氏は、日中関係の悪化を受けて「(連載作品の中でも)中国から工場シフトでアジアに目を向けている。その内容にもピッタリ合っていた」と話し、「タニンさんの相手の国の利益を先に考える方法は日本、世界の企業に通じること。大変参考になる」と力を込めた。

 唐沢も、国際化が進む現状について「若い人はもっと日本から外に出てもらい世界情勢に興味を持ってほしい」と期待を込めた。

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2013年4月30日のニュース