おしんの生家、移築始まる 山形・鶴岡の映画村へ

[ 2012年5月24日 11:18 ]

山形県鶴岡市の「庄内映画村」に移築される、ドラマで「おしん」の生家に設定された古民家=24日午前、山形県中山町

 1980年代の国民的テレビドラマ「おしん」で、主人公の生家の設定で使われた山形県中山町の古民家が同県鶴岡市の「庄内映画村」に移築されるのに先立ち24日、関係者が工事の安全を祈願した。

 おしんの生家は地域の有志による保存会が維持管理してきたが、一昨年の大雪でかやぶき屋根が崩落した。資金難で修復が困難となり、県が観光振興の一環で保存を検討。昨年末、映画村への移築が決まった。

 工事は家をいったん解体、部材の状態で搬送し、損壊部分を修復するなどして組み立て直す。解体は25日から始まり、来月20日ごろに移築を完了する予定。費用約1千万円は県が支出する。

 保存会の鈴木光雄会長(75)は「一時は取り壊しを考えていたので、今はほっとしている。映画村で有意義な使われ方をしてほしい」と話した。

 庄内映画村はおしんの映画化に向け話を進めており「展示時期や場所は映画の詳細が決まってから検討したい」としている。

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2012年5月24日のニュース