遺作歌うクミコ「責任持って歌い続ける」

亡くなった三木たかしさんについて語ったクミコ。手にしているのは遺作「届かなかったラブレター」の譜面のコピー

　三木たかしさんの遺作となった「届かなかったラヴレター」を歌うクミコ（５４）は、突然の訃報に「先生に巡り合えたことが私の財産です」としのんだ。「…ラヴレター」は今年２月にクミコが出演した同名の朗読劇のため、三木さんが作曲。病床で譜面を書き上げた。昨年１２月から今年１月に行われたレコーディングには、スタジオに４度も駆けつけ筆談で歌唱指導も行った。完成した曲について、三木さんは「（歌詞の）“ごめんなさい、ありがとう”というのは人が最後に伝えたい言葉なのだなとあらためて感じました」と話していたという。

　クミコは「病気で苦しくても１つの音にまでこだわる姿には胸打たれるものがありました。“常により良い歌を残したい”という音楽魂を受け取ったので、責任を持って歌い続けたい」と涙ぐんだ。