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慶應義塾大学【有終の美を飾れ!秋大会開幕特集】高橋佑×郡司バッテリー

[ 2017年9月13日 06:30 ]

私生活でも仲の良さが際立つバッテリー(C)慶應スポーツ新聞会
Photo By 提供写真

 春は全5カードで先発をまかされた高橋佑樹(環2)(以下、高橋)。高橋の活躍はリーグ2位という結果に大きく貢献しただろう。そんな活躍には、郡司裕也(環2)(以下、郡司)のリードも不可欠であった。同級生バッテリーは学校でのクラスも同じで私生活でも仲の良さが際立つ。そんな仲良しコンビに2人の私生活から秋季リーグへの意気込みまでお話を伺った。

 ―春季を振り返っていかがでしょう
 高橋 先発として1シーズン丸々試合に出られたというのは去年までと比べて収穫だったと思います。けど、勝ち星が2つしかとれなくて、チームへの貢献度はそんなに高くなかったかなと思います。
 郡司 春始まる前の下馬評では、最下位もあり得ると、主に投手陣だと思うんですがあまり期待されていなかった。2位という結果でなんとか粘ることは出来たんですけど、優勝を逃したっていうのがバッテリーとして一番悔しかったです。

 ―印象に残っている試合、シーンはありますか
 高橋 早慶戦の1戦目です。1試合でも負けたら優勝がなくなるというところで先発させてもらって、めちゃくちゃ緊張するなかでのマウンドでした。途中まですごく良い感じで抑えて、7回でピンチつくって降りちゃって、そこから一時逆転されて。逆転し返してくれたんですけど、ツメの甘さを象徴する試合だったかなと思います。
 郡司 僕は早慶戦の2戦目です。勝ったら優勝という試合でシーソーゲームだったんですけど、満塁で高橋亮吾が打たれた場面は何度見返しても悔しいですし、何か他にできることはなかったかなと常に考えています。

 ―春から夏にかけて成長したことはありますか。また具体的にどのような練習をしましたか
 高橋 丸々1シーズン他の大学と試合をして、自分の急所や課題が明確になったので、そこを詰めて実戦的なピッチングができるようになりました。
 郡司 個人としてというより、ピッチャー陣をどう成長させるかということを常に考えてやっています。オープン戦で、公式戦ではやらないことを試したり、ブルペンでピッチングしているなかでも場面を想定したりできました。ピッチャーのレベルはどんどん上がっているのかなと思います。

 ―オープン戦の手応えはどうですか
 高橋 リーグ戦では頑張ります。
 郡司 最初、ピッチャーが調子を崩して、秋大丈夫かなという時期もあったんですけど、リーグ戦が近づくにつれてまとまって安定してきていると思います。

 ―夏季キャンプでの思い出があれば教えてください
 高橋 一日中グラウンドにいて体を動かして辛かった思い出しかないです。(笑)ピッチャー陣でトレーニングの一環としてプールに行ったんですけど、5年ぶりくらいで、自分の水泳のスキルが落ちていることに驚きました。
 郡司 野手は朝から晩までバットを振り続けていたので手が痛かったですね。(笑)

 ―オフの日はどんなことをして過ごしていますか?
 高橋 野球ゲームで自分の名前でめちゃめちゃすごい選手を作って、プロ野球選手を相手に三振にとってます。外には出ません。遊ぶ相手がいないです(笑)

 ―2人で遊ぶことは?
 郡司 ゲームでなら(笑)
 高橋 でも、この前野球観に行きました。
 郡司 今年のオフは結構プロ野球見に行きましたね。計4、5回くらい。前までは純粋にプロ野球を見てたんですけど、最近は配球とかキャッチャー目線で試合を見るようになって、それを楽しんでます。

 ―お互いのいいところや私生活での二人の役割分担を教えてください
 高橋 郡司は優しくて面白くて、何をするにも積極的で…(笑)
 郡司 嘘つけ(笑)
 高橋 機嫌が悪い時がないので接しやすいです。今はふざけたらダメかな、っていうのがなくいつもおちゃらけて話しかけに行けるので、気楽でいいです。
 郡司 僕は基本ツッコミなので、こいつのくだらないボケを全部拾ってあげてます。僕がいなかったら多分誰にも相手にされないけど、僕が拾ってあげてるんで、なんとかキャラを保てているのかなと。(笑)
 高橋 感謝してます(笑)

 ―選手としてはお互いをどう思いますか
 高橋 僕なんかは特に、キャッチャーが配球などいろいろ考えて投げないと抑えていけないタイプだと思うんですけど、郡司がよく考えてくれていてすごく助かります。郡司が言う通り投げていれば、まあ間違いないかなと。
 郡司 サインも首振らないですし、キャッチャーとして操縦しやすいというか、扱いやすいピッチャーですね。僕次第でどうにかなるところがあるので。
 高橋 扱われようと思っているので大丈夫です。(笑)
 郡司 僕がゲームのコントローラーのようにね…
 高橋 別に(ゲームは)うまくなくね?(笑)
 郡司 (笑)ボンバー(高橋の愛称)はやりやすいですね。

 ―バッテリーとして息が合うようになったのはいつごろからですか
 高橋 郡司が何を考えてるのか、サイン出す前に迷ってるときにわかるんですよ。サイン出す前に絶対スライダーだなと思って、振りかぶって、やっぱりスライダーだ!って投げるくらい。それがいつからかな?
 郡司 今年じゃない?
 高橋 春か。今年の春から、長く組んでからお互いにわかるようになりました。

 ―お互いに対して、秋期待すること
 郡司 5勝はしてほしいですね。投げる試合は全部勝って。あとは完投してほしいです。春はスタミナが切れて7回で代わる場面が多く、夏はその課題があって散々走ったと思うので、秋は完投できるようなピッチングをしてくれるんじゃないかなと期待してます。
 高橋 僕が出したランナーを全部盗塁さしてもらって、投げるワンバウンドを全部とめてもらって、全打席ホームランを打ってチームを勝たせてくれればいいなと思います!(笑)でも、基本的に春の感じで文句はないです。

 ―チーム全体の雰囲気や完成度は
 郡司 今のチームのテーマがいつまでも発展途上なので、完成はないと思っています。みんな常に上へ上へと目指している空気があって、「完成を目指しているけど完成はない」という意識があるという面でいい雰囲気だなと思います。

 ―お二人のコンディションはどうですか
 高橋 最高です!
 郡司 良いと思います。

 ―他大で警戒している選手、もしくは対戦が楽しみな選手はいますか
 高橋 対戦したいのは早稲田の福岡と立教の藤野。2人とも同じ高校出身の同級生なので、やっぱり意識しますね。藤野は春対戦しましたけど、お互いにまたいけたらいいなと思います。
 郡司 僕は法政自体を警戒しています。春も負けていますし、六大学オールスターで集まった個々のレベルも本当に高いですし、簡単に勝てる相手じゃないなと感じています。

 ―秋季の目標はなんでしょう
 高橋 たくさん投げることです。途中でマウンドを降りないように気を付けて、かつ毎試合投げるように頑張ります。
 郡司 優勝するのはもちろんですけど、ピッチャー陣の個々の良さをどう引き出すかというところです。春はピッチャー的には80点くらいはあげたいんですけど、残りの20点、細かいところまで気を配ってやっていきたいです。

 ―最後に、ファンの方に向けて一言お願いします
 郡司 春はファンの皆さんに変な意味で期待させてしまってそれを裏切る形になってしまったので、秋はもう一度期待させて、今度はそれに応えたいと思います!
 高橋 ぜひ神宮に応援に来てください!楽しいので!

 ―お忙しい中ありがとうございました(慶應スポーツ新聞会 取材:鈴木琴子、高山実子 写真:小林歩)

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