阪神・岡田監督 輝も木浪も森下も!レギュラー白紙 「どういうメンバーになるか分からん」連覇へ競争激化

[ 2024年1月25日 05:15 ]

軽妙なトークを繰り広げる阪神・岡田監督 (撮影・後藤 大輝)
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 阪神の岡田彰布監督(66)が24日、大阪市内のホテルで行われた「関西プレスクラブ新年会員交流会」で講演をし、終了後の取材対応で、内外野5ポジションでレギュラーを競わせる考えを示した。18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一に貢献した佐藤輝明内野手(24)、木浪聖也内野手(29)、森下翔太外野手(23)も、競争の対象。2月1日からの沖縄・宜野座キャンプでは、同じ守備位置のライバルたちと、バチバチの勝負をさせる考えだ。

 岡田監督には、そう簡単にポジションを渡す考えはない。レギュラー確約は、「あのへんは、代わりはほとんどおらんけどな」という一塁・大山、二塁・中野、中堅・近本の3人のみ。その他は、38年ぶり日本一になった昨季の実績を、白紙に戻す。本塁打、打点でチーム2冠の三塁・佐藤輝、ゴールデングラブ賞、ベストナイン獲得の遊撃・木浪も例外ではなく、「三遊間はわからへんよ」という厳しい姿勢を示した。

 佐藤輝への要求は明白だ。「もう打つ方はええわ。まず、しっかり守ることやで」。昨季の20失策は、三塁手部門ではヤクルト村上の22個に次いで2番目に多かった。守りでチームの足を引っ張ることだけは許さないとばかりに、キャンプでは「(特守を)一番せなあかんやろ」とノック漬けを予告。技術と取り組む姿勢に改善が見えなかったり、シーズン中に打撃の波が激しかった場合は、渡辺、小野寺、糸原を使う考えでいる。「(佐藤輝を)厳しく見る必要はないし、普通に見るだけよ。ある程度、数字を残さんとな。クリーンアップを打ってレギュラーで全試合出るんやったら、そら注文は多くなると思うよ」と続けた。

 木浪は、昨年同様に小幡と一騎打ちで競わせる方針だ。「小幡が今度、守りでも打つ方でも伸びているというかな。それはもう、キャンプで見る話やからな」。昨季は攻守両面で躍動した背番号0も、決して安泰ではない。

 そして外野の定位置争奪戦は、内野以上に激戦が必至。日本シリーズで新人最多記録更新の7打点を挙げた右翼・森下への評価もシビアだ。レギュラーシーズンの打率・237、10本塁打、41打点の成績に「インパクトは去年、ものすごくあったけど、レギュラーを獲ったという成績でもないしな。はっきり言うて」とバッサリ斬った。2年目を迎える左翼・ノイジーにも「(昨年とは立場が)全然違う、違う」と容赦ない。前川、井上、小野寺、野口らと争わせて開幕スタメンを判断する。また、捕手は梅野と坂本が火花を散らすことになる。

 「(レギュラーが)どういうメンバーになるか分からんからな、キャンプでな」

 2月1日のキャンプインまであと1週間のタイミングで、チームを引き締め直した。球団史上初のリーグ連覇、2年連続日本一へ、指揮官はチーム内競争の激化を求めていく。(倉世古 洋平)

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