DeNAドラ1・度会は「天才打者」 藤川球児氏から称賛の“火の玉エール”に歓喜「まさか…」

[ 2024年1月13日 05:25 ]

NPB新人研修会 ( 2024年1月12日 )

野球殿堂博物館を見学する度会(左から2人目)
Photo By 代表撮影

 日本野球機構(NPB)の新人研修会が12日、12球団の選手121人と審判員4人が参加して行われた。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)は、阪神などで活躍した藤川球児氏(43)の「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」と題した講義で打撃を称賛されて感激。コロナ下の過去3年はオンラインでの開催で20年以来4年ぶりに新人が集結した中で「直球エール」を受けた。

 午後3時35分開始の講義。講師として「火の玉ストレート」を武器に日米通算245セーブを記録した藤川氏が登場した。そして度会の背筋が伸びたのは質疑応答の時間。他球団の選手から「どんな打者が嫌ですか?」と質問を受けた藤川氏は、返答の中で「度会君は天才バッターだけど…」と発言したのだ。

 「まさか藤川さんから“度会君は天才バッター”というワードがでるなんて。(自分を)知っていただけているだけでも光栄です」

 父・博文氏はヤクルトでの現役時代、藤川氏と07年に6度対戦して通算5打数無安打(1犠打)だった。幼い頃から父から藤川氏について「分かっていても当たらない。対戦した中で一番真っすぐが速いと感じた」と聞かされていた。そんなレジェンド右腕からエールも込められた言葉。至福の時間となった。

 藤川氏の「迷ったり悩んだりしたときは、必ず前を向く」のエールも胸に刻んだ度会は、講義を終えて「ためになる時間だった。プロ野球選手は見る方に希望を与えられる、素敵な職業。そういう選手になれるように頑張っていきたい」と強く誓った。

 研修会前には野球殿堂博物館を見学。DeNAの先輩たちの野球用具が飾られたコーナーなどを熱心に見て回り、今後のモチベーションとした。

 13日からは新人合同自主トレの第2クールが始まる。「教わったことを実行できる選手になりたい」と度会。即戦力の期待を背負う次代のスター候補生は、全ての経験を成長へとつなげる。(大木 穂高)

 ≪“ノムラの教え”力説≫藤川氏は講義で、野球人である前に社会人であるように強調。阪神入団1年目に当時の野村克也監督から学んだことで、ドジャースに移籍した大谷、山本の人間性にも触れ「どこに出ても格好いい選手になってほしい」と伝えた。

 SNSで自身に直接連絡をもらえば、いつでも対応することも約束。指導者が強く言うことができない時代になったと分析し「迷ったら前に出ないと勝ち抜けない」とアピールの重要性も訴えていた。

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