慶大・清原ジュニアがプロを目指すもう一つの理由

[ 2024年1月13日 08:00 ]

大学ラストイヤーに懸ける思いを語った慶大・清原(撮影・村井 樹)
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 約半年ぶりに会っても人懐っこく、陽気に話してくれる姿は変わらなかった。10日、慶大の練習指導日の取材に向かうと「久しぶりですね」と右手を挙げながらあいさつしてくれたのが西武、巨人などで通算525本塁打を放った清原和博氏(56)の長男・正吾内野手(3年=慶応)。年末にはプロ志望を表明しており、年が明け大学ラストイヤーに懸ける思いを改めて聞いた。

 リーグ戦での出場はここまで5試合で、放った安打もわずか1本。実績的にはまだまだかもしれないが、1メートル86、88キロの恵まれた体には魅力を感じ、何より「就職活動はほとんどやっていません。自分が納得するまで妥協せず、今はバットを振りまくりたい」と覚悟を決めて野球に取り組む姿を見ていると期待せずにはいられない。

 「野球選手として目指す舞台」とプロへの思いを表現した一方、「いろいろなスポーツを経験して結果を残す第一人者になりたい」と清原だからこそ話せる理由も明かした。小学時代は野球に打ち込んだが、中学はバレーボール部、高校はアメフト部に所属。6年間のブランクがあったが大学ではもう一度、野球の道へ。日本では珍しいケースで、大学から野球に復帰してプロを目指しており「野球だけじゃなくいろいろなスポーツをやりたいと思っている子供たちもいると思う。あらゆる挑戦をしてほしいと思っているので、未来の子供たちにもいい影響を与えられるような結果を残したい」とスポーツに打ち込んでいる子供たちにメッセージを送った。

 同じ東京六大学野球では既に、ドラフト1位候補として複数球団が名を挙げている明大・宗山塁内野手(3年=広陵)に注目が集まる。同じように、覚悟を決めてプロへの道を切り開こうとしている清原の活躍からも目が離せなくなりそうだ。(記者コラム・村井 樹)

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