オリックス・石岡 球団広報から「エヴァ」の恩返し 22年中日からトレード「チームを支えていければ」

[ 2023年12月30日 05:45 ]

石岡諒太
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 侍ジャパンが世界一を奪還した3月のWBCから、阪神とオリックスの関西決戦となった日本シリーズまでプロ野球で彩られた2023年。バラ色のオフを過ごす選手がいる一方、多くの選手がユニホームを脱いで再出発する。今年も去りゆく選手を2回に分けて紹介する、年末恒例の「惜別球人」。第2回はパ・リーグ編。

 【オリックス・石岡諒太】9月18日に結婚を発表した17日後。10月5日に戦力外通告を受けた。当初、石岡は現役続行を希望していたが、NPBからのオファーはなく、引退を決断。「ケガもしたし、育成契約、支配下昇格も経験させてもらった。やりきった感はある」。来季から球団広報グループのスタッフとして再出発する。

 15年ドラフト6位で中日に入団。恵まれた体格を生かしたパワフルな打撃を期待されたが腰痛など故障に苦しんだ。22年7月に後藤とのトレードでオリックスへ移籍。移籍後の初スタメンとなった同10日のロッテ戦では「1番・左翼」で2安打を放って地元・神戸でお立ち台に上がった。「オリックスで初めてスタメンで使ってもらって活躍できた。チームに溶け込めた感じがした」と振り返る。同年はウエスタン・リーグで首位打者と最高出塁率の2冠を獲得も今季は1軍出場なし。8年間で1軍出場はわずか36試合に終わった。

 走る姿が人気アニメ「エヴァンゲリオン」の初号機に似ていることで愛称は「エヴァ」。来季はリーグ4連覇、日本一奪回を目指すチームを支える。「どんな形になるか分からないが、僕がしてもらったように選手、チームを支えていければ」。新妻・芙美(ふみ)さんと二人三脚で第二の人生を歩んでいく。(中澤 智晴)

 ◇石岡 諒太(いしおか・りょうた)1992年(平4)5月25日生まれ、兵庫県出身の31歳。神戸国際大付、JR東日本を経て15年ドラフト6位で中日入団。22年にトレードでオリックス移籍。1メートル88、93キロ。左投げ左打ち。

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