阪神・岡田監督「アロハ~」祝賀会で第一声!来年年俸上がる?「オーナーが金はありますって言うてたから」

[ 2023年12月15日 05:15 ]

祝賀会のあいさつで会場を和ませる阪神・岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田彰布監督(66)が13日(日本時間14日)、優勝旅行先の米ハワイ州ホノルル市に到着し、ホテルでの祝賀会に出席した。開宴のスピーチでは「アロハ~」の第一声で会場を沸かせ、球団の潤沢な懐事情まで暴露!?球団初の連覇を達成すれば、今冬以上にバラ色のオフになることを選手の家族らに約束した。関西空港からのチャーター機では日本航空から“虎一色”のもてなしも受けた。

 岡田監督の「アロハ~」が開宴の合図だった。ホノルル市内のホテルでの夜の祝賀会。意表を突くあいさつの第一声で場が和んだ。

 6分半のスピーチは絶好調そのもの。不参加のミエセスの名を持ち出し「ミエちゃんが来てたら一発頼もうかなと思ってたけど。主役じゃないよと言うて」とイジって笑いを取った。会場が最も沸いたのは、お金の話だ。

 「今年はえらい給料が上がっているよね。俺ら(首脳陣)は上がらへんのに。キャリアハイの数字を出せる選手はたくさんいると思うので、これまた来シーズンは上がるから(球団は)大変やと思いますけど。なんか、お金はいっぱいあるらしいですよ。この前もオーナーが金はありますって言うてたからね」

 18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一をもたらした選手に今オフは年俸の大盤振る舞い。来季「アレンパ」を果たした場合、杉山健博オーナーの言葉を使って、再度の大幅アップを約束した。選手を支えた家族をねぎらい、継続的なサポートをお願いする意味を込めて約340人のツアー参加者が一堂に会する場で、球団の懐事情をユーモア交じりに話したのかもしれない。

 前夜、関西空港を出発した日本航空のチャーター機では、うれしいもてなしを受けた。座席のヘッドカバーに球団の日本一ロゴが記され、食事メニューには祝福メッセージが添えられた。

 さらに機長が、85年のリーグ優勝の瞬間を生観戦した学生時代のエピソードを紹介しながら「38年後に今度は機長として優勝旅行を案内でき、本当に感無量」と機内アナウンス。岡田監督が率いた05年のハワイV旅行も機長を務めたという。機内のキャビンアテンダントは全員虎党。それぞれ自前で用意したタイガースのユニホームを制服の上から着用して機内サービスに従事したそうだ。文字通り“虎一色”に包まれてハワイ入りした。

 到着時はあいにくの天気で、午前の歓迎セレモニーでは、身に着けた首飾りの「レイ」が雨に濡れた。この常夏の国は雨が少なく、古くから「幸運の前触れ」だといわれる。岡田監督のスピーチと現地の言い伝えが指すのは明るい未来。球団初の連覇への吉兆を感じさせながら、優勝旅行が始まった。(倉世古 洋平)

 ○…今季、外国人選手を除いた日本人選手68人(育成選手を含む)の年俸総額は25億3915万円。日本一を経た来季の年俸は現役ドラフトで新加入の漆原(オ)と新人8人を含めた66人の総額で30億750万円。未更改の青柳(今季2億4000万円)と湯浅(同4700万円)2人を合わせて、33億円前後になる見込みだ。更改済みの57人中約半分の28人がプラスで伊藤将、佐藤輝、中野の3人が新たに年俸1億円に到達。今季7人だった1億円超プレーヤーは来季10人が確実だ。(金額は推定)

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