【落合×広岡達朗対談】広岡氏が長嶋氏に「お前、何しとんねん」 川上監督に激怒“試合中に帰宅事件”

[ 2023年10月27日 17:50 ]

落合博満のオレ流チャンネルの「博満の部屋」で対談する広岡達朗氏(左)と落合博満氏(右) 
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が27日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第4回目として、現役時代は巨人の遊撃手として活躍、監督としてヤクルト、西武をそれぞれリーグ優勝・日本一に導いた広岡達朗氏(91)をゲストに招いて対談を行った。

 早大時代「あんときは(の自分は)まだ未熟」と振り返り、巨人に入団し「やっぱりね、川上(哲治)さんのおかげ」「勉強になった」と珍エピソードを披露した広岡氏が、巨人V9時代の“事件”や川上氏との確執について明かした。

 「川上さんっちゅうのはね、やっぱりね、ちょっと自分の思う通りにいかなかったら怒る人」といきなり広岡節。続けて「サインをね、長嶋(茂雄)に教えてね、みんなに言わなかったの。俺、知らんでしょ。長嶋と監督だけ、ホームスチールのサイン知っとるの」と1964年8月6日の国鉄戦7回1死三塁、広岡氏が打席の時に川上監督のサインで長嶋が仕掛けた“本盗事件”について語り出した。この“事件”は2日前の同じ国鉄戦でも長嶋が本盗していて、これが2回目だった。

 「ピューーーって(長嶋が)来たからね。“お前、何しとんねん”て。“いや、監督がホームスチールやれ言うから”“んの野郎!”と思ってね、ゲーム中にね、俺のバット“ぱぁっ、ぱい”って。“やめた、こんな馬鹿らしい”ってゲーム中に帰ったの俺」とニヤリ。「ほいだら藤田の元ちゃん(藤田元司)が電話してきて“あれね、帰ったのはね、(監督が)サインを言わないのも悪いけど、ゲーム中に帰ったらいかんよ”“今日はすいませんでしたって電話でいいから監督に言っておきなさいよ”って藤田の元ちゃんが。“俺はイヤ”ってやらなかったよ」と事件後まで詳細に振り返った。

 「もうほんとに、川さんにいじめられた。川さんっちゅうのはね、もう本当にいじめるんだよ、嫌いなやつを」と厳しい言葉を吐きながらも、「ほいでも13年間お世話になったからね。川上さんの顔を思い出すとね“あいつに負けるかい!”って元気ハツラツ(笑い)。でも、あの人のおかげで勉強できた」としみじみ。川上氏とのさまざまな衝突が、広岡氏の学びと逆境魂の原点であり、パワーの源だった。

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