【落合×広岡達朗対談】広岡氏が「勉強になった」という川上哲治氏の“教え”に落合氏が仰天?!

[ 2023年10月27日 17:45 ]

落合博満のオレ流チャンネルの「博満の部屋」で対談する広岡達朗氏(左)と落合博満氏(右) 
Photo By スポニチ

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が27日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第4回目として、現役時代は巨人の遊撃手として活躍、監督としてヤクルト、西武をそれぞれリーグ優勝・日本一に導いた広岡達朗氏(91)をゲストに招いて対談を行った。

 早大に進学し、森茂雄監督から「“小森と広岡の三遊間はノックじゃ抜けない”と言ったもんね、森さん(監督))が。“あいつら抜いてやろうと思うても抜けん”言うて」と遊撃手としての土台を築いた広岡氏。しかし「あんときは(の自分は)まだ未熟」と振り返る。

 そして笑顔で「やっぱりね、川上(哲治)さんのおかげ」と一言。確執があったとされる「川上さんのおかげ」とは――。

 広岡氏は懐かしそうに「(ファーストの川上さんに)もう、真ん中に放るとね“ヒロ、良い球を放ったな”って褒める。ここにちょっといって、ここやと捕らないんだよ。“なんだ、ヘタクソ”って」と少しでも川上氏が構えたグラブから送球がそれると捕らなかったという驚きのエピソードを明かした。

 驚いた落合氏は「グローブ出したら捕れるのに、捕らないんですか?」とにわかに信じられない表情。それを見た広岡氏も「全然捕らないの。捕る気がないんだから」「千葉(茂)さんに“ファーストは下手ですね”って言ったら“あれは下手だ”“でも、お前、真ん中放ると褒めるだろ”って言って。真ん中放るとね“おぁ!ヒロ、良い球だ”って」と当時を思い返し熱弁した。

 川上氏が「“褒める回数を増やせ”っちゅうのがアドバイスや」と語る広岡氏に、再び落合氏が「でも、野手としたらやってられないですよね」と苦笑い。広岡氏も止まらず「ほいで、平井(三郎)さんがショートで“お前な、地をはうようなスローイング…ピャーーーーっていうの、お前狙っとるだろ?”“あのファーストは捕らん”“捕りやすいね、ふぇ~~~って球を放れ”って言われたよ」と平井氏の“珍アドバイス”を再現し「俺はね、あれ、勉強になったよ。ほいで、あの人がやがて監督になってV9やった。V9を超さないとファンは納得せんだろうと俺が“川上!川上!”って悪口言っても納得せんから。励みになって勉強できた。あの人のおかげ。懐かしいよ…川さんみたいな人はいないよ今」と厳しい環境の中で自身が成長した現役時代を懐かしんだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年10月27日のニュース