中日1位・草加「阪神の西純矢を高校からずっとライバル視してきた」 創志学園の同期に「負けていない」

[ 2023年10月27日 05:45 ]

ドラフト会場から駆けつけた中日・立浪監督(左)から「交渉権確定」の用紙を渡される同1位指名の亜大・草加(撮影・篠原岳夫)
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 外れ1位ながら中日、ロッテが競合し、立浪監督がクジを引き当てて中日が交渉権を獲得。亜大の草加勝は「まさか競合していただけるとは思ってなかった。うれしい半面、驚きが大きかった」と素直な心境を明かした。支配下6選手の指名終了後には、立浪監督が東京都武蔵野市の亜大キャンパスを訪問。草加と握手を交わした指揮官は「先発候補に入ってきてもらいたい。新人王を目指してほしいです」と期待した。

 最速153キロでカーブ、スライダー、ツーシームを操る即戦力右腕。「阪神の西純矢を高校からずっとライバル視してきたので、投げ合って勝負したい」と創志学園(岡山)時代の同期の名前を挙げた。2年夏に背番号11で甲子園出場を果たしたが、西純の控え。「努力しても、手の届かなかった存在」。西純に少しでも近づくため、厳しい練習で知られる亜大に入学した。

 肩車や手押し車など12種目を400メートルずつ行う「やりがい」と呼ばれる亜大伝統のメニューを4年間やり抜いた。「(西純にも)精神面では負けていない。どんな場面でも緊張しなくなった」。心身ともに成長を遂げた。

 指名後には西純から「お互い、頑張ろう」とLINEが届いた。「チームの大黒柱になりたい。名古屋の皆さんに愛される選手になりたい」。再び西純と同じ舞台に立ち、ライバルの背中を追いかける。 (青森 正宣)

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