西武ドラ1・武内 松坂背番「18」熱望「左投手でも格好いいのでつけてみたい」

[ 2023年10月27日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議

松井監督(左)から交渉権確定のくじを手渡され笑顔の武内 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 【西武1位・武内夏暉投手(国学院大)】ドラフト1位で西武入りが決まった国学院大・武内は、エース番号に意欲を示した。球団の「18番」は日米通算170勝を挙げ21年に現役を引退した松坂大輔が最後。右のエースの印象が強いが「左投手でも格好いいのでつけてみたい。松坂さんは球界のスター。自分もそうなりたい」とし、背負うことになれば左腕では84年の江夏豊以来となる。

 1メートル85の長身左腕で、力強い直球と抜群の制球力が武器。東都大学リーグでは3年秋に4勝してMVP。今秋も10試合に登板し0・97で最優秀防御率、ベストナインに輝いた。「去年までは1位のレベルではなかった。この1年で成長できて、1位という結果がうれしい」。指名の瞬間は歓声を上げる部員を横目に頬が緩んだ。

 北九州市出身で中学から約10年間、ソフトバンクのファンクラブに入るほどの大の鷹党。1位を公表したそのソフトバンクと、ヤクルトの3球団の競合の末に、松井監督が初めてクジを引き当てた。ソフトバンクは来季から同一リーグの敵。主砲・柳田との対決に「子供の頃から見ていて、あのフルスイングを投手目線で肌で感じてみたい」と目を輝かせ、「(抑える)自信はあります」と度胸たっぷりだ。

 今季左腕の先発白星は隅田の9勝、エンスの1勝と計10勝止まり。松井監督は国学院大のチームカラーに近い「赤紫色」のパンツをはいて会場入りし「はいていけと言っているのかなと。はいてきて良かった」と笑顔。即、指名あいさつに訪れ「男前だね。開幕ローテは目指してほしいし、日本を代表する投手になってほしいね」とガッチリと握手を交わした。(福井 亮太)

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