広島・大瀬良「全力で」虎封じ!7回1失点 新井監督「これが大瀬良大地だという投球を見せてくれた」

[ 2023年10月20日 05:45 ]

セCSファイナルS第2戦   広島1ー2阪神 ( 2023年10月19日    甲子園 )

<神・広>力投する広島・大瀬良(撮影・大森 寛明)
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 広島・大瀬良が決戦の舞台で存在感を発揮した。立ち上がりから全力で飛ばし、気迫を前面に出しながら、制球よく球数80球で7回を3安打1失点(自責0)。虎打線を力でねじ伏せ、エース健在を改めて内外にアピールする力投だった。

 「腕が振れたし、体自体がよく動いてくれた。真っすぐがよかった分、他の球種もうまく使えたかな…と」

 近本に内角攻めを徹底するなど、巧みな配球で大山までの上位4人を無安打に抑えた。2回には1死一塁でノイジーの右前打に味方の失策が絡んで同点。なおも1死三塁とされながら、坂本を空振り三振に斬るなどして逆転を阻止した。

 「あそこは絶対に1点で食い止める、絶対に抑えてやると思って全力でいきました」

 今季は6勝11敗、防御率3・61の不振。CSファーストSでは第2戦で中継ぎ待機しながら出番がなく、この日が今秋の決戦で初登板だった。新井監督は「これが大瀬良大地だ…っていう投球を見せてくれた」と絶賛した。

 人の心の機微に敏感な選手会長らしく、サヨナラ負けを喫した栗林に「顔を上げて」と声がけ。「失うものは何もない。ぶつかっていくだけなので明日勝てるように、元気に戦う姿勢で球場に来たいな…と。みんなで」。後がない第3戦。投球で示した闘志はナインをきっと刺激する。(江尾 卓也)

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