巨人・松田が涙の引退会見「18年間…私にとって夢のような時間」決断は「2軍降格になった時まずは妻に」

[ 2023年9月28日 17:37 ]

引退会見で涙を見せる松田(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 巨人の松田宣浩内野手(40)が28日、都内のホテルで会見を開き、今季限りでの引退を発表。18年間の現役生活を振り返り涙を流した。

 黒のスーツ姿で会見に臨んだ松田は「私、松田宣浩、今シーズンで現役を引退することを決断いたしましたので報告させていただきます。読売ジャイアンツ1年、福岡ソフトバンクホークス17年、18年間のプロ野球生活は私にとって夢のような時間でした」と述べた。

 引退を決断した理由とタイミングについては「1年前、原監督さん、球団関係者の皆さんとのご縁で読売ジャイアンツの一員になる事ができました。その時に原監督さんから“ムードメーカーではではなく戦力とし考えている”という温かい言葉をいただいてジャイアンツに飛び込んでいきました。1軍でプレーしても結果を出せなかったというのは正直な思いです。2軍降格になった時に、まずは妻に“そろそろ引退の時期かな”と伝えました。(球団に)正式に報告したのは横浜3連戦(今月24~27日)の最終戦が終わった後に原監督さんに“引退させていただきます”と伝えました」と涙ながらに明かした。

 ソフトバンクで一時代を築き、2度のWBC出場や19年のプレミア12では世界一にも貢献。現役にこだわって今季から巨人に加入したが、出場は11試合にとどまっていた。明るい性格でホームランを放った際に行う「熱男ポーズ」はファンにも浸透。301本塁打の豪快な打撃が持ち味だったが、三塁守備でも史上最多の8度のゴールデングラブ賞を受賞。特にスローイングの安定感が光った。

 ◇松田 宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年(昭58)5月17日生まれ、滋賀県出身の40歳。中京(岐阜)から亜大を経て、05年大学・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。11、13~19年にゴールデングラブ賞、18年にベストナインを受賞。通算301本塁打は西武・中村、巨人・中田翔に次ぎ現役3位。昨オフに巨人移籍。今季は11試合に出場して打率・071。13、17年WBCと15、19年プレミア12の日本代表。愛称はマッチ。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月28日のニュース