阪神・大山 今季聖地10発締め!!そして新たな自覚も 教えてもらったこと若手に伝えていく

[ 2023年9月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―7中日 ( 2023年9月27日    甲子園 )

<神・中>4回、大山は2点本塁打を放って確信歩き(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 最後まで本拠を沸かせた。これが主砲の一振りだ。3点劣勢の4回1死一塁で、阪神・大山が左中間へ17号2ラン。甲子園での23年10発目を、今季初の2戦連続アーチで記録した。

 「ホームランが出たということは、自分の中ではプラスではある。そこはいい方向に捉えていきたい」

 3ボール1ストライクでメヒアの149キロにバットを一閃(いっせん)。捉えた瞬間にスタンドインを確信し、ゆっくりと一塁方向へ駆け出した。「バッティングカウントでしたし、自分の形でしっかり振り切ることができた」。圧巻の放物線を描いた一発で、92年のラッキーゾーン撤去以降、球団の日本人右打者では初となるキャリア3度目の甲子園2桁アーチを達成した。

 入団7年目、酸いも甘いもかみ分けてきた末に18年ぶりリーグ優勝の美酒に酔いしれた。「(阪神に)入った時は大卒でしたけど、上の方が多くてその人たちのまねをしたり、アドバイスを聞いてやってきていた。先輩方がどういうルーティンでやっているかを見てきた」。福留や鳥谷ら先輩たちの背中を追い続けてきた背番号3は、主将も経験した末に現在28歳。「7年目にして下の選手が多くなった。先輩にしてもらったことを伝えていく立場になった。そういった役割も大事なのかな」と、若手が多いのチームにおいて自身の立場を自覚している。

 「やっぱり、まだまだという部分も、もちろんある。残り試合も少ないので、自分の中でしっかり反省と修正をしていきたい」

 常に満員で埋め尽くされた甲子園での今季最終戦。「凄く力になりますし、感謝しています」と、主砲はファンにこうべを垂れた。次の聖地での試合は、20日後のCSファイナルS初戦。日本一を目指し、大山の戦いは続く。(阪井 日向)

 《3度目甲子園2桁アーチ》大山(神)が2試合連発の17号2ラン。今季は甲子園で10本目となり、20年12本、22年14本に続き3度目の2桁アーチだ。甲子園で2桁アーチ3度以上は大山で8人目になるが、ラッキーゾーンが撤去された1992年以降の日本人右打者では初めて。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月28日のニュース