九州国際大付7回コールドで連覇へ好発進

[ 2023年7月7日 13:42 ]

高校野球福岡大会2回戦   九州国際大付8―1嘉穂総合 ( 2023年7月7日    北九州市民 )

<九州国際大付・嘉穂総合>コールド勝ちしベンチを飛び出す九州国際大付・佐倉(中)(撮影・岡田 丈靖)
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 夏2連覇を目指す九州国際大付が7回コールドで嘉穂総合に8―1で勝利した。

 プロ注目で主将を務める佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗(きょうしろう・3年)のラストサマー最初の打席は、いきなり最高の場面で回ってきた。

 初回裏、味方が3連打で無死満塁と先制のチャンスをお膳立て。しかし、初球の直球を見逃すと、最後は高めの直球を空振り三振。試合後は「あそこで打っていればまた違う展開になっていたと思う」と悔しがった。楠城徹監督は「キャプテンとしては素晴らしくて何も言うことはないが、バッティングに関しては初回の初球。一番打ちやすい高さだったのに見逃した。夏は負けたら終わり。もっとがむしゃらにピッチャーに向かっていかないと」。期待の高さゆえに手厳しかった。佐倉も「(初球は)変化球を狙っていて手が出なかった。あそこに手が出るようになれば調子が上がってくると思う」と振り返った。

 それでも3回裏の1死二塁で迎えた第2打席は左前へ勝ち越しの適時打を放って勝負強さを示すと、3、4打席目は四球を選び、この日は2打数1安打。

 スタンドには日本ハムの稲葉篤紀GMをはじめ、プロ球団のスカウトも数球団が大挙。ヤクルトは橿渕聡スカウトデスクら4人が視察。「成長を感じる。対応能力が上がって強さと柔らかさを兼ね備えてきた。これからも注視していきたい」と評した。

 試合前には優勝旗返還も行い「まずは勝つことだけを意識していた。課題はあったが、1勝できたことは良かった。また(優勝旗を)取り返したい」と連覇を宣言。自身のバットで、春はたどりつけなかった聖地へチームを導く。(本間 正則)

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