槙原寛己氏 研究されたバウアーの左打者への内角攻め

[ 2023年5月10日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2-9巨人 ( 2023年5月9日    新潟 )

<D・巨>6回、門脇に2ランを浴びるバウアー(撮影・西川祐介)
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 【槙原寛己 視点】バウアーという投手は、直球とカット、スライダーとカーブを駆使して左打者の内角を攻める特徴がある。

 前回の広島戦、勝ち投手にはなったが、序盤に甘い内角球を狙われ、7安打中5安打を坂倉らの左打者に許している。それから中5日。バウアーは巨人にこの広島戦の投球を研究されていた。この試合も左打者の内角を攻める配球で臨んだが初回、丸にカーブを狙われ左前打。2回にも大城卓にカーブを中前へ運ばれ、2死後、梶谷には直球を左前へ打たれた。実は試合前、巨人はバウアーの内角攻めを想定し、打撃練習で吉川ら左打者が内角に入ってくる変化球を左方向へ打ち返す練習を繰り返していた。

 4回以降、バウアーは広島戦と同じようにスプリットチェンジを交ぜる配球に変えて抑えにかかるが、この配球も読まれていた。6回、大城卓、門脇の2ランは両方とも抜けたスプリットチェンジ。2回に梶谷、4回には門脇に盗塁も許した。癖が分かっている可能性もある。課題山積み。3度目の登板に向けてどう対処するだろうか。(スポニチ本紙評論家)

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