ソフトバンク22年ぶり被安打22で4連敗 乱調の武田11安打6失点に「申し訳ないとしか言えません」

[ 2023年5月4日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4ー9オリックス ( 2023年5月3日    ペイペイD )

<ソ・オ>2回、6点を取られがっくりの武田(撮影・中村 達也)
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 屈辱の敗戦…。ソフトバンクは3日、オリックスに4―9で敗れた。先発・武田翔太投手(30)が2回11安打6失点と乱調。武田ら5投手が合わせて22安打を浴び、球団22年ぶりとなる被安打記録となった。オリックス打線にプロ野球19年ぶりの先発全員マルチ安打も達成され、本拠地・ペイペイドームはため息が充満。今季2度目の4連敗で勝率5割となり4位に転落した。 試合結果

 藤本監督は「よく打たれたね。2回で1試合分、打たれた」と渋い表情で序盤で壊れた試合を振り返った。被安打22は01年5月19日に当時ダイエーがオリックスに24安打されて1―17で敗れて以来22年ぶり。ソフトバンクとなってからは初の屈辱となった。

 先発・武田の乱調から負の連鎖を止められなかった。1点リードの2回1死二、三塁で茶野に左前適時打されて同点に追い付かれた。さらに2死一、三塁から中川圭に勝ち越しの左越え3ランを浴びると歯止めがきかなくなった。ゴンザレスに適時二塁打、紅林にも適時打を喫して6失点。2回で先発全員安打を許し、この回までで降板となった。

 2回11安打6失点の乱調だった武田は「今はただチーム、ファンの方に申し訳ないとしか言えません。本当に申し訳ない」と降板後すぐに広報を通じてコメントした。「修正できるようにしたい」と話したのはコントロールの甘さ。中川圭に3ランを浴びた場面で捕手・嶺井は内角にミットを構えていたが、147キロ直球が真ん中付近に入った。4回1/3を投げて6安打3失点だった前回4月21日のロッテ戦から開幕2連敗となった。

 板東、古川ら2番手以降の投手も勢いを止められず、8回に田浦が若月に中前打を浴びて、オリックスはプロ野球19年ぶりとなる先発全員マルチ安打を達成。毎回安打も許すなど、珍しい記録の引き立て役となった。指揮官は「誰がどうのこうのいうより、毎回ランナーを出しているわけだから守りのリズムも狂ってくる。守りが長くなれば、試合というのは負けている方向だと思うしね」と投手陣に反省を求めた。

 チームは今季2度目の4連敗で最大6あった貯金をはき出して勝率5割。西武に抜かれて4位に転落し、首位・オリックスとのゲーム差は今季最大3に広がった。藤本監督は「切り替えていくしかないね。まだ借金があるわけではないし、明日ゼロから行きましょう」と仕切り直しへ前を向いた。(森 寛一)

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