藤浪にしか描けないストーリー「死ぬ時に後悔したくない」どんな結末を迎えるのかワクワク

[ 2023年1月19日 07:00 ]

入団会見に臨んだアスレチックス・藤浪
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 【記者フリートーク】緑の帽子をかぶり、白のユニホームをまとった「アスレチックスの藤浪」の目は確かに輝いていた。夢見てきた舞台への扉を開いた「期待」と「高揚」…そんなフレーズがぴったりの光景に見えた。しかしこの日に至るまでには、さまざまな感情も交錯している。

 「怖さももちろんありますよ。実際、向こうに行ったらいろいろあるでしょうし…」

 近年は阪神で満足いく成績を残せない中でのメジャー挑戦。昨年9月下旬に意思を表明してからは賛否も渦巻いた。「いろいろ言われるのは分かっているので」とバッシングも覚悟の上での決断。一度きりの野球人生で、悩みながら導き出した“答え”でもあった。

 「極端な言い方にはなりますけど、来年(23年)、アメリカに行って、肩を壊して引退することになってもいいと思ってるんです。自分が死ぬ時に後悔したくないので」。奇麗な海の渡り方ではないのかもしれない。それでも、藤浪晋太郎にしか描けないストーリーが、どんな結末を迎えるのか――。長年、取材相手として背番号19を追ってきた記者もワクワクしないはずがない。(阪神担当・遠藤礼)

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2023年1月19日のニュース