エンゼルス・大谷に珍記録 先発登板の前に2打席立った 1900年以降では史上初

[ 2022年4月22日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6―0アストロズ ( 2022年4月20日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>初回、適時二塁打を放つ大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルス・大谷は打者としても2安打2打点で自身を援護した。初回の1打席目は四球を選び、その後、押し出し四球で先制の生還。打者一巡後、満塁の2打席目では左翼フェンス直撃の2点打を放ち一挙6点の猛攻を演出した。

 「何回、打席が回ってきても、たとえ塁からマウンドに行っても、それで打たれたとしても、そのせいにはしない」。マウンドに上がる前に2回打席に立つのは1900年以降の近代野球ではメジャー史上初の“珍記録”。投手降板後もDHで出場を続けられる通称「大谷ルール」で試合に残り、チームは2連勝で単独首位に立った。

 前日に連続試合安打が8で止まっていた大谷は「昨日悪かったとしても、しっかり切り替えて良い打席を積み重ねていくことが長いシーズンで大事」と話した。

 ≪NPBでは過去一度≫初回にマウンドに上がる前に打席に2度立った例は、日本のプロ野球で1度ある。

 創設1年目の36年4月30日名古屋―タイガース戦(甲子園)。先攻のタイガースは1回表1死二塁から10安打4四球で14者連続出塁。8番投手の若林忠志は1打席目で中前に2点適時安打し一巡して回ってきた2打席目は二飛に終わったが一挙12点の猛攻だった。

 若林はその裏からマウンドに立ち、9回3失点でプロ初勝利を完投で飾った。

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2022年4月22日のニュース