エンゼルス・大谷のゲームみたいなスライダー 驚異の曲がりつくったリリースポイント5.5センチの差

[ 2022年4月22日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6―0アストロズ ( 2022年4月20日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>6回無失点の好投で初勝利を挙げた大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルス・大谷のスライダーはなぜ曲がりが大きかったのか、注目すべき数字がある。スライダーを投げる時のリリースポイントの位置だ。米サイト「ブルックス・ベースボール」によると、この日はプレート板の中央から74.1センチの位置でリリースしており、前回14日の68.6センチと比較して、5.5センチ横(三塁側)にズレていたことになる。

 今季はプレートの真ん中やや一塁側を踏んで投げている大谷。意識的にリリースポイントを遠くしたかは不明だが、一般的には腕が横振りになると、スライダーのような横の変化球は曲がりが大きくなる。さらにスライダーの1分間当たりの平均回転数は2502を計測。2500回転を超えると一流の部類に入り、大谷は初戦の2425回転、2戦目の2446回転を上回った。強烈なスピンをかけることで変化量が増し、横滑りするような軌道になった。

 メジャーではパドレスのダルビッシュがスライダーの使い手として知られる。今季の曲がり幅の平均変化量は両リーグトップの43.4センチを計測しているが、この試合の大谷の最大値50.8センチはそれを大きく上回っている。

 米メディアも大谷のスライダーに驚嘆。「Unreal(非現実的)」「Ridiculous(ばかげた)」などの形容詞を使い、「まるでゲームの世界のような軌道」と表現した。

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2022年4月22日のニュース