広島が首位攻防巨人戦3連敗3位転落 遠藤3発被弾6失点KO「腕の振りが弱かったのかな」

[ 2022年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4ー8巨人 ( 2022年4月21日    東京D )

<巨・広>2回無死、岡本和(左)に左中間ソロを打たれた遠藤(撮影・小海途 良幹)
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 広島は21日の巨人戦に4―8で敗れ、首位攻防3連戦で今季2度目の同一カード3連敗を喫した。2回に坂倉将吾捕手(23)の左越え2ランで先制したものの、先発の遠藤淳志投手(23)が3発を浴びて4回6失点(自責4)KO。連敗は4に伸び、3位に後退した。きょう22日からは本拠地でDeNAと3連戦。出直しだ。

 首位で乗り込んだ敵地3連戦で厳しい現実を突きつけられた。初戦は打てず、2戦目は終盤に逆転負け。そして、この日は力ずくでネジ伏せられた。10日の阪神戦以来、中10日で先発した遠藤は「変化球が」と切り出し、重い口を開いた。

 「あそこまで運ばれるということは腕の振りが弱かったのかな…と。チェンジアップも反応していなかった。真っすぐが良かっただけに、もう少し変化球を…。悔やまれます」

 得点した直後に失点した。2回の先頭・岡本和に甘いスライダーを左中間へ運ばれると、ウォーカーには低めチェンジアップを左越え2ラン。遠藤自ら2点逆転打を放った4回には、丸に内角スライダーを被弾し、なおも失策絡みの2死二、三塁から吉川に高め直球を2点二塁打された。

 「打たれた球は甘くなっている。この球場で巨人打線。空中戦になると分が悪くなる」

 佐々岡監督は4回6失点(自責4)で降板した遠藤にそう言及。得点後の失点には「そこのひと踏ん張り。粘りというところ」と次戦での奮起を求めた。

 打線は打線で懸案がある。開幕から1割台の低空飛行が続く3番・小園だ。初回1死一塁で遊ゴロ併殺に倒れるなど4打数無安打。カード初戦には、6回1死一、二塁で相手がウエストした高めのボール球を空振り三振するシーンもあった。上向く兆しが見えない。

 「代えるのは簡単なんだけど、ここをどうにか…というところ。本人は苦しいでしょうけど、まだ始まったばかり。乗り越えていかないといけない」

 指揮官は、あくまで起用しながら復調を待つ意向だ。打順を入れ替るにしても、小園一人を動かすわけにはいかず「(攻撃の)流れはそこまで悪くない。悪くなれば」とし、3番継続の方針を示した。

 首位攻防で屈辱的な同一カード3連敗。連敗は今季初めて4に伸び、3位に後退した。それでもまだ序盤、貯金だって3つある。

 「こういう時こそみんなで、試合に出る選手も、ベンチにいる選手も声を出して元気よく。そこを無くしたらダメだと思う。明日から地元広島で1週間、しっかりと戦いたい」

 22日からはDeNA3連戦。切り替え、一丸で再浮上だ。(江尾 卓也)

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