オリックス25年ぶりVへ“半歩後退” 中嶋監督「あと2試合、全力でやります」 2位ロッテと0・5差

[ 2021年10月21日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2ー5楽天 ( 2021年10月20日    京セラD )

<オ・楽24>7回に登板するも逆転を許し降板する富山(左) (撮影・奥 調)
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 オリックスは20日の楽天戦で2―5の逆転負けを喫した。試合のなかった2位ロッテとのゲーム差は0・5ゲームに縮まり、ロッテの優勝マジックナンバーは1つ減り「5」となった。残り2試合。25年ぶりのリーグ優勝へ“半歩後退”し、もう1つも落とせない。

 痛恨の逆転負けに沈んだ。優勝争いから“半歩後退”する手痛い1敗に、中嶋監督は「サチ(山崎福)も、すごい良かったのですが…」と絞り出した。先発・山崎福は粘りの投球で5回2/3を3安打1失点。勝利投手の権利を手に救援陣に後を託したが、誤算は2―1の7回だった。

 3番手で登板した富山が1死一、二塁から代打・横尾の打球が左すね付近に当たるアクシデント。ベンチ裏での治療を経て2死二、三塁から続投したが、山崎剛に逆転の2点打を浴びた。なおも2死一塁で続く岡島の打球を中堅・福田がファンブルし、一塁走者が一気に生還。代わった比嘉も踏ん張れず、続く浅村に適時二塁打され、重すぎる一挙4失点となった。

 打線も反発力を欠いた。1点を追う5回2死一塁、伏見が則本昂から一時逆転の4号2ラン。しかし、畳みかけられない。7回2死一、三塁の絶好機で、その伏見が三ゴロに倒れた。攻略の糸口をつかめないまま、今季6度目の対戦で4勝目を献上。中嶋監督は「チャンスもつくれなかったですし、捉えきれなかったですね」と唇をかんだ。

 この日、試合のなかった2位・ロッテとのゲーム差は0・5に縮まり、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「5」となった。本拠地最終戦となる、21日の西武戦を含めて残り2試合。25年ぶりのリーグ優勝へ、最後の正念場を迎える。中嶋監督は「何を言ったところで、あと2試合しかないので。全力でやります」と懸命に前を向いた。(湯澤 涼)

《最短25日に逆転Vも》オリックスが敗戦。試合のなかった2位ロッテのマジックが1つ減って5になった。ただしオリックスにも逆転優勝の可能性は依然残っており、21日西武に勝って、ロッテが23、24日の日本ハム戦に連敗すれば、M1が点灯。最短で今季最終戦の25日に優勝が決まる。一方ロッテも最短Vは25日。21日も試合がなく、オリックスが西武に敗れると、18日以来の首位返り咲きを果たし、マジックは4まで減る。

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