劇的サヨナラに阪神・矢野監督も興奮 「タイガースの野球ができてのこの2勝には大きな意味がある」

[ 2021年9月4日 22:25 ]

セ・リーグ   阪神4-3巨人 ( 2021年9月4日    甲子園 )

<神・巨(17)> 9回無死一塁、サヨナラ2ランの大山(右)の頭をなでる矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 出た。最後に出た。野手キャプテン・大山が決めた。ひと振りで決めた。1点差の9回無死一塁で巨人の守護神・ビエイラの156キロを左翼スタンドに叩きこんだ。サヨナラ2ラン。そして首位奪回。ガッツポーズの背番号3に歓喜のウオーターシャワーが降り注いだ。

 「本当にうれしいです。死ぬ気で打ちにいきました。入ってくれて良かったです」

 お立ち台の大山の声が震える。起死回生の一撃だった。今季、4戦4敗の天敵・高橋にこの日も苦戦。5回には先頭打者で中前打を放ち、梅野の一時は逆転となる2ランにつなげていたが、6回には相手4番・岡本和の2ランが飛び出し、8回1死満塁ではマルテの遊ゴロ併殺でチャンスがつぶれていた。嫌な流れを土壇場で大山が救った。

 「積極的に振ることは決めていた。その中で一発で仕留めることができたのは良かった。この一打で勝ったのが一番うれしい」

 前日の3安打3打点に続く勝利への貢献に、矢野監督も「諦めずにやった結果が出た。タイガースの野球ができてのこの2勝には大きな意味があると思う」と興奮を隠せなかった。一丸で取り戻した首位の座。もう手放さない。

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