大谷翔平 9勝目の権利持って降板 103年ぶり「同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打」へ王手なるか

[ 2021年9月4日 13:26 ]

ア・リーグ   エンゼルス―レンジャーズ ( 2021年9月3日    アナハイム )

力投するエンゼルスの大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)、本拠地アナハイムでのレンジャーズ戦に「2番・投手」の二刀流で先発。7回7安打8奪三振2失点、メジャー自己最多となる117球を投げ、9勝目の権利を持って降板した。勝ち投手になれば、1918年のルース以来103年ぶりとなる「同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打」に王手をかける。

 大谷は今季20度目の先発登板で、投打同時出場は17度目。

 初回、右手親指に打球が直撃してヒヤリとさせられる場面があった。それでも続投して2死一、二塁のピンチを無失点で切り抜け、親指を気にする仕草を見せたがプレーを続行した。

 2点リードの2回にはマーティンに同点2ランを被弾も3回は無失点。4回は1死二、三塁のピンチでは本塁打を浴びたマーティンと対峙し、100・4マイル(約162キロ)で空振り三振。後続を断って勝ち越しを阻止した。5、6回は連続で三者凡退に抑えると、打線がその裏に女房役・スタッシの遊撃内野安打で勝ち越しに成功した。

 7回は2死一、二塁とピンチを背負ったが、迎えたカイナーファレファを99・4マイル(約160キロ)で一ゴロに抑えて得点を許さず。メジャー自己最多の117球を投じて降板した。

 打撃成績は第1打席は二ゴロ、第2打席は「大谷シフト」に阻まれて併殺打、第3打席は右飛、第4打席は空振り三振だった。

 前回登板は25日(日本時間26日)にはオリオールズ戦で、ベーブ・ルースの生誕地、ボルティモアで初の先発マウンドに上がった。5回5安打4失点で勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣が打たれて9勝目はならず。28日の打席で右手首付近に投球を受けた影響で31日(同9月1日)に予定されていた先発登板は回避していた。

 この日の試合前までの通算成績は、投手では19試合で8勝1敗、防御率3・00、打者では128試合で450打数117安打90打点、42本塁打、22盗塁で打率・260となっていた。

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