100キロ台の直球で幻惑 法政のサブマリン・有間がコールド勝ち演出

[ 2021年7月16日 18:45 ]

西東京大会3回戦   法政7―0成城学園 ( 2021年7月16日    市営立川 )

<西東京大会 法政・成城学園>法政先発の有間は6回を1安打無失点(撮影・篠原岳夫)
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 法政の快勝を演出したのは背番号11、2年生右腕・有間空の“遅球”だった。下手投げから繰り出す直球は100キロ台。成城学園打線のタイミングを完全に狂わせ、6回をわずか1安打無失点に抑えてチームを7回コールド勝ちへ導いた。

 「自分以外にも投手はいるので、1回ずつ丁寧にと。でも、あそこまで投げられるとは思ってなかった」。法政中で野球を始め、投手になったのは中2から。投手経験はわずか3年ほどしかない。しかも、遊びで試した下手投げがはまって上手投げから転向。その経験の浅さからか、スタミナ面に課題を抱えて普段は3回くらいで疲労から崩れてしまうという。それがこの日は未体験の6回まで。佐相健斗監督は「経験が浅いから逆に動じないとこもある。ピンチでもいつもニコニコしてます」と話した。

 次の4回戦の相手は強豪・創価。「力ではかなわない。スキを突いていきたい」。佐相監督はそう言った。有間の出番は十分にありそうだ。

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2021年7月16日のニュース