記録で振り返る松坂 いきなり16勝で新人王、04年に史上初の全員奪三振達成 Gグラブ賞も7度

[ 2021年7月7日 00:05 ]

99年。イチローVS松坂「平成の名勝負」第1Rはイチローに松坂が完勝
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 西武の松坂大輔投手(40)が今季限りでの現役引退を決断したことが6日、分かった。この日までに球団に意向を伝えた。

 ドラフト1位で西武に入団すると99年4月7日の日本ハム戦で初登板初先発初勝利の快デビュー。いきなり16勝の大活躍で新人王を獲得しただけでなく、54年宅和本司(南海)以来45年ぶり史上2人目の高卒新人最多勝に輝いた。翌00年も14勝、3年目の01年も15勝で最多勝。高卒1年目からの3年連続最多勝は史上初と、瞬く間に球界を代表するエースになった。

 04年は記録ラッシュのシーズン。4月9日の近鉄戦では単独投手ではプロ野球史上初となる全員奪三振の快挙を達成。その試合と続く16日のダイエー戦にかけては史上4人目の2試合連続1―0完封をマークした。9月1日のロッテ戦では、球団新記録となる16奪三振の快投を見せ、同月17日ダイエー戦の6回には1イニング4奪三振も達成した。

 4度の奪三振王に輝くなど、奪三振に関わる記録は数多く、毎回奪三振は金田正一(巨)、江夏豊(西)、工藤公康(巨)に並ぶプロ野球最多の5度もマーク。45度のゲーム2桁奪三振はパ・リーグ歴代4位の多さだ。他にもノーヒットノーランこそないが、1安打完封を99年と03年に達成。03年4~6月にはシーズン10連勝も成し遂げた。フィールディングの良さにも定評があり、ゴールデングラブ賞を7度受賞。投手のシーズン最高守備率1・000も4度記録している。

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