西武は1点差及ばず　辻監督「ミスなくしていかないと」　若林負傷交代でまたケガ人も

交流戦   阪神9―8西武 （ 2021年5月30日    メットライフD ）

＜西・神＞7回1死満塁、愛斗に左犠飛を打たれるも、中継プレーで山川をアウトにする二塁手・木浪（撮影・坂田　高浩）
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　西武はあと一歩及ばず乱戦に敗れた。7回には岩貞を攻め、呉念庭とスパンジェンバーグの適時打で2点を返し、さらに1死満塁から愛斗の左犠飛で1点差と迫った。しかしこの際、二塁走者の山川もタッチアップから三塁をうかがい飛び出しており、阪神守備の中継プレーの前に二塁へ帰塁できずアウトとなる走塁死。積極性が裏目に出てしまい、結果的に重たく響いた。

　「大いに反省しなきゃいけないところでしょう。あそこで2死だけど、チャンスは続いているわけだから。一生懸命先の塁に行こうとね、無理するところではなかったんだけど」と辻監督。守備でもこの日は好守があった一方、3失策でいずれも失点に結びついた。「1点でも失点を少なくして戦っていかないと苦しい。そういうミスをなくしていかないといけないと思います」と指摘した。

　3回の守備では「1番・中堅」に定着した新人の若林が左膝を痛めて、担架で運ばれて負傷交代。都内の病院へ向かい受診した。「（状態は）まだ分からない。病院へ向かっているって」と辻監督。症状は不明だが、両リーグトップ20盗塁の1番打者まで長期離脱となると、故障者にコロナ禍が重なったチームには大きな痛手となる。

　「なかなか落ち着かないですよ。選手がこれだけそろっていないんだから。またケガ人が出るし。大変ですけど、しっかり明日ゆっくり休んでもらって、来週はビジターなのでしっかりとまた頑張っていきたいと思います」と厳しい状況が続くが、指揮官は前を向こうと必死だった。