阪神・“海”盗植田参上! 足のスペシャリストが9回に見せ場 セ界最速のチーム40盗塁到達

[ 2021年5月30日 05:30 ]

交流戦   阪神0ー1西武 ( 2021年5月29日    メットライフD )

<西・神>9回無死一塁、二盗を決める阪神・植田(右)(撮影・西海健太郎)
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 阪神・植田の勇気ある盗塁が、最後の絶好機をつくった。0―1の9回先頭で四球を選んだ大山の代走として出場。絶対にミスは許されない場面で、続くサンズの3球目にスタートを切り、辻監督がリクエストするほどの間一髪のタイミングで二塁を陥れた。

 これでチーム盗塁数はリーグ最速で40個に到達。矢野監督が常々口にする「失敗を恐れないウチらしい野球」を体現する一人として、仕事を完遂した。

 40盗塁のうち実に14個が代走によるもの。植田だけでなく、熊谷、江越というスペシャリストが複数ベンチに控える。矢野野球をよく知るセ・リーグ球団とは違い、西武バッテリーはあの場面で走ってくるとは予想していなかった可能性もある。交流戦でも自慢の機動力は大きな武器となる。

 ○…阪神のチーム盗塁40は目下リーグ最多。この日9回の植田のように代走出場での盗塁成功は14度を数え、全体の35.0%を占める。他球団と比較しても 
 巨<盗>36/代11=30.6%
 ヤ<盗>31/代8=25.8%
 中<盗>24/代7=29.2%
 広<盗>24/代3=12.5%
 D<盗>9/代1=11.1%
で、代走盗塁成功数も割合もトップ。走りのスペシャリストがここ一番での役割を果たしている。

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2021年5月30日のニュース