大谷お疲れ!?4タコ…“三刀流”翌日に1番DH チームで唯一の今季36試合皆勤賞

[ 2021年5月14日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス1ー9アストロズ ( 2021年5月12日    ミニッツメイド・パーク )

<アストロズ・エンゼルス>6回、空振り三振に倒れた大谷(共同)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が12日(日本時間13日)、アストロズ戦に「1番・DH」で出場。先発登板翌日の1番出場は1916年のレイ・コールドウェル(ヤンキース)以来、105年ぶりとなったが、4打数無安打、2三振に終わった。主力選手が休養日となり、チームの全36試合出場は大谷のみ。異例の二刀流フル出場での疲労は避けられず、鉄人ぶりも正念場を迎えている。

 大谷の意思は固かった。投打同時出場に加え、8回から右翼に就く“三刀流”でフル回転した11日の試合後。ジョー・マドン監督は大谷と話し合いの場を持った。

 「彼は今日(12日=日本時間13日)もプレーする準備ができていた。私はいつも彼に状態を尋ねている。足が重い日はいつでも休みを与える」

 出場への意思確認。大谷は指揮官に休まない意向を伝え、今季36試合目の出場が決まった。105年ぶりの先発翌日の1番出場。だが指揮官が「疲れがあったのかもしれない」としたように、快音は聞かれなかった。初回は先発右腕ウルキーディの94マイル(約151キロ)直球に3球三振。6回は救援右腕ビーラクに追い込まれてから粘ったが、8球目を空振り三振。4打数無安打でチームも連敗した。

 これで今季、投打同時出場した3試合の翌日はいずれも無安打。特にこの日は4月30日から2試合の登板を含めた13連戦目で、疲労が色濃く見えた。打率・283と好調だった4月は、雨天と新型コロナウイルス関連による中止など休養日が6日間。だがここまで無休の5月は同・205と下降傾向で、本塁打なしも6試合連続と今季最長を更新中だ。

 主力のトラウト、アップトンに加え、大谷とともにフル出場だった1番のフレッチャーもこの日は休んだ。唯一の全試合出場も指揮官は「明日(13日=同14日)は休みで、その後の何日かはDHで打つ。そこでエネルギーは戻ってくるだろう」と楽観視。だが、さすがの大谷も疲労が数字に反映。ファンからも体調を気遣い休養を求める声も上がっている。

 13日は久々の休養日だが、14日からはダブルヘッダーを含めた11連戦を迎える。異例の二刀流への大谷の覚悟は強いが、蓄積疲労による故障のリスク回避も今後の大きなテーマだ。

 ≪キャリア最長≫大谷は今季チームの全36試合に出場。エンゼルスでは唯一の全試合出場選手となっている。メジャーでの連続試合出場の最長(シーズンをまたがない)は19年の49試合だが、全て打者出場。二刀流を含めた投手出場を挟んでの連続出場は日本ハム時代の28試合があるが、日米含めて現在継続中の36試合が最長となっている。また、12日現在、MLB30球団でチームの全試合に出場している選手は37人となった。

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2021年5月14日のニュース