オリックス・宮城 開幕4連勝!球団先発10代投手初の快挙 髪切りたいけど伸ばし続けます

[ 2021年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス9ー1日本ハム ( 2021年5月11日    東京D )

<日・オ>ヒーローインタビューを終えたオリックス・宮城は“4勝”のポーズ(撮影・村上 大輔)
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 19歳のオリックス・宮城が日本ハム打線を封じ、自己最長タイの8回を4安打1失点。リーグトップタイの4勝目を挙げると同時に規定投球回にも達し、防御率1・45は僚友・山本を抜いてトップに立った。「正直、開幕前には想像もつかなかったところにいる」と屈託のない笑顔だった。

 初めての経験で目が覚めた。2―0の初回1死、警戒していた杉谷に本塁打を被弾。プロ初登板の昨年10月4日楽天戦以来、続けていた被本塁打0は51回2/3で途切れた。カウント0―2からの一発を「2球、外でも良かった。今日の球ならどの球でも勝負できる」と反省し、即座に気持ちを切り替え。3回から5イニング連続で3者凡退。この間は、打球を外野に飛ばさせることもなかった。

 ドラフト制以降、10代投手の開幕から無傷の4連勝は、先発に限れば球団史上初。若さと老練さが最大の持ち味だ。140キロ台後半の直球を軸にカーブ、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を両サイドに投げ分ける。生命線は制球力。プロ入り当初より腕の位置を下げ、右打者は一塁側から、左打者には三塁側のプレートから投球することで安定させた。見守った福良GMは「ベテランやな」とうなり、中嶋監督も「東京ドームの狭さ。その中でよく投げた」と称えた。

 験担ぎのため伸ばしていた頭髪。今や帽子が浮くほどだ。「切りたいなとは思っていますが…。でも、まだ伸ばそうと思う」。連勝も頭髪も、まだまだ伸びていく。(桜井 克也)

 《すべて先発は初》宮城(オ)が開幕4連勝。ドラフト制以降(66年~)オリックス10代投手の無傷の4連勝は阪急時代の78年、高卒新人の三浦広之の4連勝(先発3、救援1)、18年高卒2年目の山本の救援4連勝に続く3人目。すべて先発勝利では初めて。

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