甲南大が単独首位キープ 小学校時代に相撲で全国5位の塩崎が「どすこいV打」

[ 2021年5月12日 18:50 ]

阪神大学野球春季リーグ 第5節2回戦   甲南大9ー8大産大 ( 2021年5月12日    大阪シティ信金スタジアム )

<大産大・甲南大>3回2死満塁、甲南大・塩崎は中前に2点適時打を放ちガッツポーズ (撮影・奥 調)
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 甲南大がポイントを21として単独首位をキープした。0―1の3回2死満塁で「4番DH」の塩崎優(2年=九州国際大付)が中前へ決勝2点打。5回に6点を奪って大量リードし、追いすがる大産大を振り切った。

 「センター返しを意識していました。オープン戦で自分の打撃を見失っていましたが、先輩たちが“意識を高く”と言ってくれるので、それに乗って個人練習を積んだ結果だと思います」

 部員に新型コロナウイルス感染者が出た影響で、4月19日から20日間、活動停止。そんな中でもバッティングセンターで打撃練習を繰り返すなど、必死にバットを振り込んで調子を取り戻してきた。

 1メートル78、97キロの大柄な体形。愛媛県松山市の石井北小4、5年の時には両国国技館で行われたわんぱく相撲の全国大会で2年連続5位。得意技はがぶり寄りで、片男波親方(元関脇・玉春日)が自宅までスカウトに来たこともあるというが、野球に専念するため丁重に断った。

 高3春にはレギュラーをつかんだが、夏はメンバー外。「出られない経験をしたので、出てた人たちには負けたくない」と白球に懸ける思いは人一倍だ。「全員が優勝を見据えている」ときっぱり。95年秋以来、26年ぶりの栄冠へ、残り4試合を死にものぐるいで戦う。

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2021年5月12日のニュース