広島・大瀬良 来週にも1軍へ 2軍戦で5回3失点 右脚の状態は「不安なし」 

[ 2021年5月12日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   広島2ー3中日 ( 2021年5月11日    由宇 )

<ウエスタン 広・中>先発登板し力投する広島・大瀬良
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 右ふくらはぎ痛で離脱中の広島・大瀬良大地投手(29)が11日、ウエスタン・リーグの中日戦(由宇)で実戦復帰した。先発で5回75球を投げて6安打3失点ながら、最重視した右脚については「いろんな動きを100%でできた。不安なく終えられた」ときっぱり。早ければ巨人、阪神戦が組まれる来週にも1軍での復帰登板が見込まれる。

 右ふくらはぎ痛による失意の出場選手登録抹消から25日目。予想を超えるスピードで大瀬良が実戦マウンドに帰ってきた。ウエスタン・リーグの中日戦に先発し、5回を6安打3失点。登板後は明るい表情をのぞかせた。

 「僕の中では脚の確認さえできれば問題ないと思っていた。試合の中でいろんな動きを100%でできた。不安なく終えられたし、良かったと思います」

 確かに、故障の影響を全く感じさせなかった。痛めたのは軸となる右脚。投球時の踏ん張りはもちろん、ベースカバーやバント処理などの突発的な動きに支障はなく、3回無死一塁で自ら犠打をマークした際の走り出しもスムーズだった。

 中村奨との初バッテリー。配球面は原則任せて、最速147キロの直球やカットボールを軸に3回までは3人ずつで料理した。ただ4回に単打4本で2点を失うと、5回には郡司に内角高めシュートを左翼ポール際へ運ばれた。右腕は苦笑する。

 「結果も頼む…と言われていたら、首を振って違う配球でいったかも。そこ(失点)は気にしていません」

 奇禍は4月15日、阪神戦(甲子園)前の練習で起きた。ダッシュ中に右脚を痛め、予定された翌16日の中日戦先発を回避。広島市内の病院で「右腓腹(ひふく)筋挫傷」と診断された同日に出場選手登録を外れ、治療とリハビリに励んできた。

 「思ったよりも早く復帰できた。(故障)箇所が箇所。本当にトレーナーさんたちや周りの人のおかげです」

 東京遠征出発前、マツダスタジアムで取材に応じた佐々岡監督は「明日、報告を聞いてから」と言葉を選んだ。ただ右脚の不安は解消されており、早ければ巨人、阪神と5試合が組まれる17日からの週にも復帰登板が見込まれる。

 「すごく責任を感じる。何とか早く戻り、しっかり働いて空気を変え、返していきたい気持ちが強いです」

 投手キャプテンが戦列に戻れば少なからず空気は変わる。望外の早期復帰を巻き返しへの契機としたい。(江尾 卓也)

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