広島・羽月「もう…入ったなと思いました」 21歳若鯉がプロ初アーチ含む2打点で6連敗ストップに貢献

[ 2021年5月8日 18:45 ]

セ・リーグ   広島4―3中日 ( 2021年5月8日    バンテリンD )

<中・広>プロ初ホームランを放ち、ボールを手にポーズを決める羽月(撮影・椎名 航)
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 広島の羽月隆太郎内野手(21)がプロ初本塁打を含む2安打2打点と気を吐き、2019年7月の11連敗(1分け挟む)以来2年ぶりの6連敗中(1分け挟む)だったチームを救った。

 「2番・中堅」で先発出場。1点先制された直後の4回、先発右腕・福谷が投じた1ボール1ストライクからの3球目、内角の143キロ直球を右翼スタンドへ叩き込む同点弾を放つと、1―1で迎えた5回には福谷のツーシームを弾き返して勝ち越しの左前適時打とした。なお、3連敗中だった先発右腕・九里は6回6安打2失点で4月10日の巨人戦(マツダ)以来28日ぶりとなる4勝目(3敗)。ドラフト1位ルーキーの守護神・栗林は1点リードの8回、塹江が3連続四球を与えた1死満塁から登板し、イニングまたぎの9回まで無失点救援でデビュー15試合無失点の新人記録を更新、リーグトップの9セーブ目を挙げている。

 プロ3年目、通算97打席目で出た待望の初本塁打に羽月は「塁に出ることしか考えてなくて、たまたま打った打球がホームランになりました」と謙虚にコメント。「(打球は)最後だけ見えたんで、もう…入ったなと思いました」と初々しく話す姿で鯉党を沸かせた。改めて初アーチの感想を聞かれると「うれしいです」と羽月。5回の適時打については「後ろにつなぐ気持ちで1球をがむしゃらにつないでいこうと思いました」と振り返った。

 インタビュアーから6連敗中だったチームのムードを聞かれると「えっ…」と一瞬言葉に詰まったが、「結構負けてて。えっと…。少し暗かったんですけど、きょう勝てたので良かったです。前の試合、僕のエラーで負けてしまったので、取り返そう思って頑張りました」と最後まで初々しさ全開の若鯉に、敵地に駆けつけたファンから大きな拍手が降り注いでいた。

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2021年5月8日のニュース