明豊 初の決勝進出!大分県勢は67年津久見以来54年ぶり 今大会4戦無失策の鉄壁守備

[ 2021年3月31日 16:15 ]

第93回選抜高校野球大会第10日第2試合 準決勝   明豊5―4中京大中京 ( 2021年3月31日    甲子園 )

<中京大中京・明豊>4回1死満塁から明豊・塘原は先制の左犠飛を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 第93回選抜高校野球大会第10日は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝が行われた。第2試合では、明豊(大分)が5―4で中京大中京(愛知)に勝利し初の決勝進出を果たした。

 明豊は4回1死満塁から塘原俊平の左犠飛で先制、さらに2死一、二塁から太田虎次朗の右前適時打、簑原英明の左越え2点適時二塁打、阿南心雄の中前適時打で4点を追加した。先発した背番号10の左腕・太田は6回途中まで3失点と好投。代わったエース右腕・京本真がリードを守る。2点リードの9回は無死一、三塁のピンチを招いたが、1失点でしのいだ。

 中京大中京は、5回に1点を返し、6回1死二、三塁から加藤優翔が左前2点適時打で追い上げたが、反撃も届かず24年ぶりの決勝進出はならず。先発した背番号10の左腕・柴田青が4回途中まで投げ5失点。救援したエース畔柳亨丞は2回無安打無失点で降板し、7回から2年生右腕・大江嶺が登板した。

 試合後、明豊の川崎絢平監督は「生徒よく成長してるなと感心しながら見ていた」と1点差を逃げ切ったナインを称えた。「(準々決勝の)智弁学園戦と同じような、一度やってる展開。おさらいするような感じ。初めてするようなゲーム内容じゃないと、落ち着いてできたと思う」と話した。

 今大会初戦から4戦無失策と鉄壁の守備を誇り「すべてが完璧じゃないが、高校生らしくできるアウトはきっちりアウトにということで。見る人が見れば決して上手じゃないかもしれないが、高校生らしい泥臭い守備はできた」と称えた。

 太田-京本のリレーが決まり「太田はきょう良かったと思う。いけるとこまで太田でいこうと思っていた。役割十分果たしてくれた。京本はこっちに来てから順調に上がってきていた。気持ちが強い子なので、ああいう場面で最後締めてくれたらなと。できれば京本でしめたいと思っていた」と振り返った。ズバリと決まった継投も「まだこれっていう形にゲーム入ってるつもりはない。臨機応変に、固定してという気持ちはないのがいいように出ている」と話した。

 4回に一挙5点で主導権を握り「後ろにどんどんつなぐという、そういう気持ちが良かった」と称えた。

 昨年の甲子園交流試合に出場した太田や幸らが中心となって決勝進出。「3年生が置き土産として置いていってくれて、良い経験をさせてくれた。その2人が中心となってやってますので、卒業した3年にも感謝したい」と話した。

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