中京大中京・畔柳が準決勝先発へ 球数制限あっても「後ろ」を信頼「121球の後は、いい投手出てくる」

[ 2021年3月31日 05:30 ]

準決勝は121球の制限がつく中京大中京・畔柳(右)
Photo By スポニチ

 第93回選抜高校野球大会は、31日に準決勝が行われる。休養日だった30日、勝ち上がった4校は兵庫県西宮市内などで調整した。準優勝した1997年以来の決勝進出を目指す中京大中京は、1週間500球以内の球数制限で121球がリミットとなるエース畔柳亨丞(くろやなぎきょうすけ)投手(3年)の先発が有力となった。

 いけるところまでいく――。準決勝でも先発が有力となった中京大中京の畔柳は、この日は練習に参加せず大阪市内の宿舎でマッサージを受けるなど疲労回復に努めた。

 「もちろん球数を減らしていかないといけない部分も出てくるんですけど、121球を投げ終わった後は、いい投手がいるので後ろの投手に託したい」

 25日の1回戦から3試合計25イニングで379球。単純計算では1イニング15・16球で121球なら8回まで投球可能となる。「ほかの4投手に“自分がダメになったときは頼むぞ”と言っています」。仲間を信頼するからこそ、変に力むことなく今まで同様に自分のペースで相手を打ち取るだけだ。

 攻撃陣は初戦こそ援護が遅かったが、2回戦・常総学院戦は3点、準々決勝・東海大菅生戦では4点を、ともに序盤3回までに奪うなど本来の力を発揮。4番を打つ主将の原尚輝も「ここから先は一人の力では勝てない」と後方支援を約束する。

 「試合を重ねるごとに疲れもたまっていますし、体も少し重い状態ではあるんですが、そんな中でも自分たちの野球をして、一戦必勝でやりたい」。球数に惑わされることはない。エースとして、チームを勝ちへと導く投球に徹する。(北野 将市)

続きを表示

2021年3月31日のニュース