ヤクルト・小川、新セットで変わらぬ球威　楽天相手に2回1安打無失点で準備着々

練習試合   ヤクルト3―9楽天 （ 2021年2月26日    浦添 ）

ヤクルト先発・小川（撮影・村上　大輔）
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　グラブを胸の前に置く。昨年までとは違うセットポジション。2回2死一塁。ヤクルト・小川は145キロの伸びのある直球で詰まらせ、田中和を二ゴロに打ち取った。開幕投手に内定している右腕は、今季2度目の実戦となった楽天との練習試合に先発。2回を1安打無失点と、順調な仕上がりを見せた。

　「力まなくてもボールがいくというのが理想。継続してやっていきたい」。セットポジション時のグラブの位置を、昨季までのへその前から上げた。昨年、走者一塁時の被打率が・341と高く「改善するために、より強い球を投げる意味でやっています」と取り組んできた。この日の最速は147キロで、セットでは145キロ。変わらぬ球威を発揮した。

　1回2/3を3安打1失点だった20日広島戦の反省も生かした。「（前回は）自分の投球に集中し過ぎた。テンポで、バッターを押し込んでいこうと」と、短い投球間隔で自分のペースに持ち込んだ。

　高津監督は「気持ちが入っているように見えた。彼らしく丁寧に投げていた」と評価し、「任されたところで1年間戦っていきたい」と小川。2年ぶり5度目の大役に向け、着々と準備を進めていく。　（青森　正宣）