山あり谷あり…阪神・梅野は「反骨」の野球人生 抗うことで何度も強くなった

[ 2021年2月27日 07:40 ]

<阪神春季キャンプ>送球練習を行う梅野(撮影・北條 貴史)
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 【記者フリートーク】「反骨」や「逆境」が浮かぶ。19年のサイクルヒット、球団捕手では史上初の3年連続ゴールデングラブ賞…脚光を浴びた数も少なくない中で8年間、梅野隆太郎という選手を取材してきて胸に残っているのは、どれも歯を食いしばる姿だ。

 「2年目には2軍に落ちて悔しかったけど、今思えば自分には必要な時間だったと思うし、昨年の開幕2試合目でスタメン外れたのも同じで。いかにはね返すか、力に変えるかだと思ってます」

 ずっと右肩上がりの“きれいな”成長曲線を描いてきたわけではない。大きな「谷」を味わう度に「山」をつくる。そして、また試練がやってくるのだ。今年で30歳。キャリアの成熟期を迎える1年には「捕手併用」という壁が立ちはだかる。

 「周囲に何も言わせないぐらいの存在になりたいですよね」。よく似合うと言っては失礼だが、抗うことが梅野をまた強くさせる。(阪神担当・遠藤 礼)

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2021年2月27日のニュース