広島の危機管理 内野が本職の上本&曽根が捕手練習 打てる捕手多数、もつれた試合にらみ秘策

[ 2021年2月27日 05:30 ]

<広島沖縄キャンプ>捕手の練習を行う上本(撮影・成瀬 徹)
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 長いシーズンを見据えての危機管理は怠らない。広島の河田ヘッドコーチがともに内野が本職の上本、曽根に捕手練習を指令。「いつ、どうなるか分からないという危機感で」と狙いを説明した。

 室内練習場での早出練習。背番号0と00がレガースを着け、最初は約5メートル先から投球するブルペン捕手に、次に打撃マシンと対峙(たいじ)した。それぞれミットの芯に当てて落とす動きと捕球動作を確認。中学時に捕手経験がある上本は「やれと言われたらやるだけ」と話し、プロ入り後もソフトバンク時代の18年春季キャンプで練習した経験がある曽根は「頑張ります」と言葉に力を込めた。

 カープには正捕手・会沢を筆頭に「打てる捕手」が多い。19年に主に代打出場で打率・278を記録した磯村、昨季81試合の出場で打率・287だった坂倉。1軍キャンプスタートとなった石原、中村奨も打撃力は高い。通常は故障のリスクを考えて捕手を1人、ベンチに置いておくが、試合がもつれた場合はその限りではない。指導した倉バッテリーコーチは「作戦面で捕手を使うときもある。もしもの時のために」と話した。

 佐々岡監督は「1軍枠の中で、捕手を4人にするのか、3人にするのか」と言う。采配の選択肢を減らさないためにも、危機管理は欠かせない。(桜井 克也)

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