巨人・坂本 あと3本で足踏み、6打席音なし 盟友・長野はエール「3000本までケガなく頑張って」

[ 2020年11月5日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―5広島 ( 2020年11月4日    マツダ )

<広・巨>4回2死二塁、坂本は二飛に倒れる (撮影・奥 調)
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 マツダスタジアムに集まった広島ファンも1打席ごとに固唾(かたず)をのんで見守った。通算2000安打にあと3本に迫っている巨人・坂本は4打数無安打。1997安打のまま足踏みとなった。

 それでも原監督は「いい状態できていると思います」と何の心配もしていない。指揮官を含め、坂本に縁のある人たちが大記録達成を心待ちにする。カウントが1つ減るごとに、球団SNSにメッセージが投稿される。あと7本の際は、巨人時代に背番号7をつけていた元チームメートの広島・長野。公私で仲が良く、12年には最多安打のタイトルを分け合った盟友だ。

 「勇人!3000安打まで残り1007本になりました。もう少しかかりそうですけれど、ケガなく頑張ってください」。この日対戦相手として「1番・左翼」で出場した長野らしい、しゃれの効いたエール。右打者では史上最年少となる31歳10カ月での達成に期待の懸かる坂本なら、張本勲氏(スポニチ本紙評論家)に次ぐ史上2人目の3000安打達成も、決して夢ではない。

 その長野は坂本の目の前で1本塁打を含む2安打3打点の活躍。坂本も刺激を受けないわけがない。5日はマツダスタジアムでの今季最後の試合。同球場は師弟関係にある阿部2軍監督が17年に2000安打を達成した場所でもある。

 坂本は10月30日のリーグ連覇達成時にこう話していた。「一試合でも早く達成して、ファンの方と一緒に喜びたい」。残り5試合。ハイペースでヒットを重ねてきた安打製造機なら兄貴分の目の前で、師匠と同じ場所で、猛打賞で決めても、何もおかしくない。(青森 正宣)

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